「小損を取る」(11) 自分の人生を予見しましょう
前々回かな?人生8勝7敗(ぐらいがいいのでは)ということについて書きました。「8勝7敗」という表現はどなたかの真似をしただけで、私の場合「52対48」ぐらいで薄氷の勝利、ぐらいになると思いますけども(苦笑)。
ふつーに生きてしまうととんとん、プラマイゼロぐらいになってしまうので、わずかでも勝ち越すためにどうしたらよいか、といったことを書いたつもりです。
今回は、ゆるやかに8勝7敗ネタの続きなのですが、自分の人生の後半戦を(勇気をもって)予見する、ということについて書きます。
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私の場合間違いなく人生の折り返し地点をすぎています。ので、良くも悪くも私の今後の人生は、今までの人生の延長線上にあります。つまり、劇的には変わらないんですね。
ということは、我々の世代は、目をそむけることさえしなければ、ざっくり今後の人生は予測可能なんです。
今後起こることのディーテイルを「予言」できるというわけではないですよ。そもそも、自分が、あるいは他人がいつ死ぬか、なんて誰にもわからないわけですからね。
現在我々が、自分の人生に対して感じている幸福度、満足度(定性的な)は、死ぬまで概ねこのままでしょう、ということを言いたいのです。
なぜなら、それ(幸福度、満足度)は自分が規定するものだから。
ということは自分が変わらなければそれも死ぬまで変わりません。
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私のそれなりに狭い(苦笑)交友範囲をながめていると、みなさん目をそむけているようです。というか、考えたことすらない、というのが近いのかな?
たとえば、このままでいいのだろうか!?という漠たる不満を持ちながらアラフィフまできてしまった方は、きわめて高い確率で、このままでいいのだろうか!?と思いながら死んでいくわけですが、その事実を突きつけられたらぞっとしないのでしょうかね…?
私ならば、ぞっとしますが… そして何らかの行動には出ると思います。
自分の人生には概ね満足しているわい、という反論もあるかもしれませんが、もしそう考えていらっしゃるのであれば、素晴らしいですよ。もうそれで十分だと思います。
そういう方はすでに「8勝7敗」で勝ち越していますし、おそらくこれからも、ちょっと勝ち越しで人生終えると思います。
今までの人生に漠たる不満、そして未来に漠たる不安、を持っているのであれば、まだいいのです。なーんも考えていないよりも。そこから、打ち手を考えていくことができます。
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今後の人生が概ね予測可能というのは、別に悲しい現実なわけでもなくて、あたりまえのことです。これまでに良習慣を積み重ねてきた人は高い確率で良きエンディングを迎えられると思いますし、これまでに悪習慣を積み重ねてきた人や、あるいは、生活習慣ふくめ諸々が「ふつー」な人が一発逆転を狙うなぞムシのいい話です。今までに何も蓄積をしていないのであれば。
でも、まさに今日!改心すれば、変わりますよ。人生は。ところが!さきほど「延長線上」と書きましたが、今までのそれなりの長い人生で変わらなかった人は今後も変わらないんです。改心できるポテンシャルを持っている方は、もうとっくにそうしてるはずなんです。
アラフィフ以上の人はもはや変わりません(変えられません)ので、
あ、はっきりいっちゃった…「良いほうには」です。人間、悪いほうには一瞬で転落できますけども
今書いていることは、まさに人生の折り返し点を迎え、いろいろ考えることも多くなってきた… みたいな層の方々に、ほんの少しでも届けばいいなあと思ってます。
若い方々にも、このような説教臭い話はまったく響かないと思いますので(苦笑)、若い方々はとにかく、なるべく充実した人生をおくっていただきたいです。若いうちはそれで十二分です。今は「リア充」という都合のいい言葉がありますよね(笑)。抜け駆けして空気を読まずにどんどんリア充になっていただきたい。バーチャルではなくリアルを生きてもらいたいです。
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私の場合は、人生の折り返し地点あたりで、かなり重要で深い「気づき」があり、そのあたりからほんの少しずつ、良いほうに変わって(意識的に変えて)きましたので、これから死ぬまでも同じように、カメよりも何倍もノロいペースで(苦笑)良くなっていくと思います。
そしてそれは他人にはまったく気づかれずに潜行して…
それをすでに、受け容れているのです。つまり、もう劇的に良くもならないが、死ぬ頃には今よりも少しだけ漸進している。そのぐらいで、「オッケーよ!」(小沢健二さん風)と。
現実問題として私のポテンシャルといいますか、私が実現できる「努力量」には限界があることをわかってしまっているので、劇的に良くなることもありません。
ただ、年寄りになってからもずっと、年齢や健康状態を言い訳にせず、少しずつ少しずつ進化し続けたいと強く思っています。そして、そのためにはどうすればよいか? は明確にわかっている(基本的に今のライフスタイルを踏襲すればよい、すなわち「小損を取」り続ければいい)ので、安心しています。
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私の場合完全なる落ちこぼれのSEだったことが、逆に幸いしているかもしれないですね。このままでいいのだろうかとかこれからも食って(家族を食わせて)いけるだろうかとか、今後はどういう方向性で生きようかとかビジネス・シーンでどう立ち振る舞っていこうかとか、脳みそにうっすら血がにじむぐらい考えましたからね…
たとえば35歳前後でバリバリ仕事している方(SE、PM、コンサル、その他)、実際活躍して成果を出している方、会社の上層部に期待をかけられている方は、その時期を「駆け抜けちゃう」んでよね…あまりに忙しいので。
ぜひ一度、忙しい人ほど、人生のほうの「ふりかえり」をしていただきたいものです。ふりかえりをすれば、今後の見通しもセットでくっついてきます。見通せたらフィット&ギャップ分析をして(笑)、近い将来へ向けて布石を打つ(”弾込め”をする)稼働を確保していきましょう。