時給を上げる話(4) 時間がほしい
前々回、自分の時給は1万円ぐらいと大風呂敷を拡げたものの前回、「やっぱりけっこう盛っちゃったかも…」みたいなことを書きました(笑。
まぁ間をとって時給8千円ぐらいとしましょう。
サラリーマンのSEの方で私よりも仕事ができる方、イコール私よりもたくさん報酬をもらうにふさわしい方は星の数ほどいますが、組織の中だといくら生産性上げても効率化しても給料もあまり変わらないですし、いちばん問題なのは大胆に「サボる」ことができないんですよね。(スーパーフレックスって普及してませんね…)
基本的に最低でも8時間×20日ぐらいは、職場にいなければいけないですから。そういうふうに会社と契約して、代わりに安定した収入を得ているのですから、仕方ないですよね。
そうするとどうなるか?というと、まず、ムダなネットサーフィンの時間が増えるわけです。あるいはスマホとにらめっこ。これがとてももったいない…現場で、堂々とオライリー本とかを読める環境であれば、有能な方がもっともっと飛躍できるんですけども。
バカ正直に自分の仕事を効率化して申告すると、評価されるどころか、本当は自分がやるはずじゃなかった仕事を丸投げされますからねぇ。「あれ?ヒマなんだろ?」と。つまり、他人の尻拭いですよ。スキルアップのための時間を、会社に強奪されてしまうのと同じですね。
それをブロックするために、自分の身を守るために、ネットサーフィンにほぼ等しいムダな時間帯が「創出」されてしまうのです。どういうことかというと、自分の本来の生産性の三分の一ぐらいの稼働で低空飛行して、いわゆる「キャリア官僚」以外の公務員的な?「1時間でできる仕事を8時間かけてやる」状況がつくられます。
サボってるわけではないのですが、こういう時間が「創出」されること自体が、本人にとっても、組織にとっても、とてももったいないことです。そしておおげさにいえば国にとっても。
でも日本ってそういう国なんですよね。
特に管理職の方。中間管理職でストレスを蓄積しながら、業務量も多く、ほとんど自己研さんの時間がとれていないようにみえます。よほど自分の意志が強くないと読書もしないですし(驚くほどに!)で、結果的に会社がおぜん立てする研修のコースに乗っかっていって、あまりつぶしの効かない人材になっていくという… 国家の損失です(涙
おっとこういう話を始めると長いので…(すでに長いw)本題に戻さないと。
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そういった有能な方も、「拘束時間」で換算すると時給3千円にもならないと思います。IT企業の管理職になって平均年収700万ぐらいですかね?詳しくは知りませんが。で月200時間*12か月=2400時間労働しているとすると時給3000円弱です。能力の高いハケンさんぐらいですかね?
ほとんどの方は今の会社に骨をうずめることはないと思います。現実問題として。転職を視野に入れるのであれば、もっと自分の「時給」を上げることを考えられたほうがよいとは思いますね。具体的にいうと、今、自分に与えられているすべてのタスクを100h/月未満でこなせるようになることです。様々な手段で。自分のスキルを上げるでも、自動化するでも、誰かに作業をふる(でも手柄は自分)でもよいのです。
で、残りの時間はこっそり勉強することです。勉強のうち半分はIT、残り半分は自分の興味のある分野にすることですね。
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私の年収(売上)は、時給がIT業界の管理職の方の約3倍だからといって年収2100万というわけにはまいりません(苦笑。これは以前書いたとおりです。年収(売上)はそこそこ、しょぼいですが、その代わりに時給を上げた結果「時間」を手にいれることができます。
時間を会社組織に「強奪」されることはありません。時間は、40代以降の男子の人生にとっては、お金と同等かそれ以上に大事なものです。
時間を手に入れて何をするか? 別にアソぶわけじゃありません。もう歳ですしね(苦笑。時間に、わずかばかりのお金というレバレッジをかけて、自分に投資しているだけです。あとはまあ家族サービスとかありますが、それは本論から外れるのでとりあえずおいときます。
広義の意味では自分への投資というのも仕事ですよね。なぜなら、自分に投資する目的は未来の収入を安定させることですから。ただの自己満でやってるわけじゃないですから。
ただ仕事しているだけでは、その瞬間はよくとも、近未来の自身の「安定」が得られませんので、自分への投資とは常に自分を高めて、未来の自分がそれなりに仕事をいただけて、それなりにお金をもらえるように、そして慎ましくであっても家族を養えるように、常に「今」準備しているということです。
という意味ではやっぱり年がら年中仕事してる、のかな… ああ、やはりワーカホリック…
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私自身は、時給至上主義(イコール、時間を重視)ですがそれを他人に押し付けるつもりはそれほどありません。企業に勤めていらして、さらに私と同世代で管理職をやられているような方は、おそらく老後の安定とか、銀行から金を借りやすい(社会的信用)とか、そういうのを計算にいれているとは思います。
まぁでも、多くの方が薄々知っているとおり、安定しているといってよいのは大手SIer(いわゆる「プライムベンダ」)ぐらいで、零細はもちろんのこと中堅どころであっても今後どうなっていくかわからないです。独立系であっても結局プライムになれないのであればIT業界全体の下請けに過ぎません。つまり、上からふってくる仕事がなくなったら下の仕事も即なくなり、そして仕事も選べない。常に上の顔色を伺っていなければなりません。そして常に安定して上からふってくる仕事といえばいわゆる「IT土方」系ばかり… SEは全員客先常駐で事務所には誰もいないという(社長すらいない!)、20年前からまったく変わらないビジネスモデル。(苦笑
この話も始めると長いので(笑、また元に戻しますが。
私は、少なくとも社会的信用という点ではゼロとはいいませんが、少ないのでしょう(涙。それを感じることもたまにあります。ただし、社会的な信用はあまりないですが良質な人間関係という財産を持っています。この財産は名刺(肩書き)なしで少しずつ積み上げてきたものです。
つまり、社会的な肩書きを持っていないがために「社会」というあいまいな存在には信用されていないようですが、個人には信用されてます。
社会的な信用が高い方は高い確率で「知り合い」がとても多いのですが、私はただの「知り合い」はホント少ないですね。それはそれで、昔からそうなので、割り切っています。知り合いは「しがらみ」になることが多いようなので(周りをみていると)、知り合いが極端に少ないのは悪くないな、と思ってます。
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また今日も、まとめられなかったので… 大事かな、と思うところは太字にしました。読んでいただきありがとうございます。