エンジニアとオサレ(7) オサレ優先にできるか……?
「オサレだの仕事だの」について、私が考えてみたことは……。
IT業界において、オサレな人は仕事ができますし、仕事ができる人はオサレだと思いませんか? 私はそう思います。
当然モテますよね。
実はこれは、IT業界特有の話だと考えているのです(そして、ほぼ男子限定)。つまり、この国のビジネス・シーンを俯瞰してみれば、オサレにうつつを抜かして仕事ができない人も当然いるでしょう。仕事はスーパーできるけど完全に作業服が決まっていて、オサレかどうかも分からない、というケースもあるでしょう。
でも、IT業界は違う。オサレにうつつを抜かす人、というタイプの人間が存在しないのです。オサレに目を向ける余裕がある人はイコール仕事ができる人です。
そして、仕事ができる(と周りからみられている)人は、(実際に)オサレか、あるいはそのオーラによってオサレにみえてしまうのです。
100%とは言いませんけどね。例外は当然あるでしょう(世の中のすべてにおいて言えることですが)。
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例えば、とある若手くんや、転職して間もない人が、だんだんとその現場で仕事ができるようになり、少しずつ自分に自信がついていく過程で、なんとなくオサレになっていくのです(恋をする女性がキレイになっていく、理論と同じ)。
「そう見えるだけでしょ」という反論もあろうかと思いますが、それで良いのです。オサレとはほぼ外見と印象なのですから。
言い方を変えると、もはや「ダサいままではいられない」のです。 自信が、人をオサレにさせていく。問答無用で。
この現実については、多くの人が納得感があると思います。
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じゃあ、逆はどうか? と。職場でまずオサレになるよう注力していったら、自然と仕事もできるようになるのではないか? 言い方を変えると、あいつは仕事ができるヤツと思われるのではないか? という仮説を立てました。
つまり、まず「オサレにうつつを抜かしてみる」のです。そうすると、そのままでは終わらなくなる。
そして、これはおおよそ正しいことが分かりました。私の中では大いに納得感があるのですが、「んなわけあるかい」と思う方もいるようです。
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IT業界においては、オサレさんになることの方が、与えられた環境でバリバリ仕事ができるようになるよりもハードルが超高いのです。
SEにとっては、バリバリ仕事ができるようになる方がカンタンです。実際、一旦仕事にハマれば、IT業界の人はすぐバリバリに豹変しますから。
仕事ができるようになりたいと願うSEはたくさんいます、というかほぼ全員でしょう。でもオサレになりたいと願うSEは少ないのです。「それが何の意味があるのか?」と、考えてしまうに違いありません。
オサレに関しては、やる気になればすぐできるけど、意味を感じないからやらないだけ、という考え方をする人が多いようですが、それは違います。「やる気になればすぐできる」ほどオサレは甘くありません。なぜなら、SEはオサレのセンスがないからです(笑)。センスがない人は努力が必要なのです。
SEがオサレになるためには相当な努力量が必要で、それは仕事よりも難しいぐらいなのですから、もしそうなろうと決心し、オサレになるべく努力を始めたとすれば、すぐに仕事も「巻き込まれて」いきますよ。好循環がはじまります。
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つまり、趣味が仕事に良い影響を与える、みたいな話と似てますね。趣味に没頭している人は、仕事に支障が出るかとおもいきやけっこう仕事もバリバリできたりしませんか?
自分の関心と努力のベクトルがほっとんど趣味の方に向いてしまってる人でも、出勤したら早く仕事を終わらせようとして生産性が上がるとか…… あるいは、趣味のつながりでビジネス・シーンでも人脈ができたり…… 上司に重宝されたり。
これは、100%とはいいませんが、そういう人は多いと思います。
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次回は、「じゃあどうすればいいんだよ」的なことを書こうと思います。今回もかなり具体的に書いたつもりですが……。読んでいただきありがとうございました。
コメント
職人
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/infra/2013/11/post-16b4.html
エンジニアとしての矜持を持たないあなたが職人気質のエンジニアを非難するのはいかがなものでしょうか。
ご自身のコラムなので自由に書かれればいいと思いますが、あなたのような方にエンジニアの仕事を語って欲しくありません。