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健康について第27回 医者とSEは似ている(医療制度との距離感その2)

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 お世話になります。龍澤と申します。

 前回より始めた「医療制度との距離感」のその2になります。

◆医者とSEは似ている

 お医者さんという存在……なんだか同じ「におい」を感じませんか?

 あの、協調性があまりなさそうな……私たちと同じように「患者とコミュニケーションを!」とか周りからプレッシャーかけられてるんだろうな、とか推測してみたり。

 大手の病院を観察していると、各科どうしの連携などまったく考えてないような気がします(患者のカルテのデータは連携されているのだとしても)。

 中途半端な職人性とでもいうのでしょうか。彼らも、本来は専門職、そして技術職ですし。あんまりビジネスビジネスしていないところも、似ているように思います(そして、「基本的に長時間労働」なところも!)。

 おそらく、そうしたことは医者にとって不幸だろう、といってよいと思うのですが、彼らは、まわりから「先生」と呼ばれますよね。 それが、私たちと違うところです。学校の先生や、若い政治家1年生もそうですが、人間的に未熟なうちから「先生」と周りから呼ばれてちやほやされてしまったら、その時点で大きなカンチガイをしてしまうので、よっぽど意志が強くない限り、人間的な成長はそこで止まってしまうのではないでしょうか。

 彼らは先生でも何でもない。私たちと同じ「技術屋」なのです。という意味では、私個人的には彼ら(お医者さん)を嫌いではありません。

◆SEが完璧なシステムをつくれないように、医者は完璧じゃない

 でも……私たちと彼らが似た者どうしなのだとしたら、あんまり彼らに全面依存しないほうがよいのでは……って思いませんか?

 だって、もし同じ人種だとしたら、たとえば私たちは根本的に欠陥があるシステムしか納品できないのですから。彼らも同じでしょう、と。

 私たちはメンテナンスフリーのシステムを納品「できない」。なぜなら保守フェイズでおカネを稼ぐ必要があるからです。 であれば、医者も同類です。彼らは私たちを完治させることはしません。なぜなら、患者を治しちゃったら医療業界と薬品業界はもうからないんですから!

 どちらも、実は根底のところでエンドユーザーのことなんて考えちゃいません。

 医療業界は、本当は、猛省しなければならないのです。彼らは、わかってやっている。知ってて我々を完治させず薬漬けにするのです。

 と、いうことは、本当は私たちも、メンテナンスフリーなシステムを顧客に納品しない(意図的に)ことを猛省すべきなのです。

 ここは、けっこう重要なポイントです。このIT業界というのは、ここを乗り越えれば大きく変われるはずなのです。

 読んでいただきありがとうございました。
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