健康について第26回 医療制度との距離感(1)
お世話になります。龍澤と申します。
今回より、何回かに分けて、私たちと「医療」との関わり方について、書いてみたいと思います。
健康を語る上で医療との関わり方というのは避けて通れない話題ですからね。
◆私のスタンス
初めに書いておかなければならないと思うのですが、私は今の「医療制度」あるいは「病院」そのものに対して若干、批判的です。そういう人間が書く文章だということで、あらかじめご了承いただければと思います(お医者さんや看護師さんの個々人はみな、いい方ばかりなのですが)。
簡単に私のオピニオンを書いておくと、「日本の医療制度というものは薬品業界をもうけさせるためだけに存在している」(だから、抜本的改革が必要)ということです。抜本的改革のためには、私たちがまず、「医療制度依存症」から脱却し、上手に医者を「利用する」立場にならなければなりません。
それは、(言葉でいうのは簡単ですが)「必要なときに必要なだけの医療を享受する」ということです。そしてもっと理想をいえば、医療制度を利用して、今よりもっと健康になれればなお良し、です。現代社会においては、多くの人たちは、医療制度を利用して自分の心身を「現状維持」するのが精一杯で、それどころか、医療制度により自分を「改悪」しているケースがほとんどです。
◆医療を受けるのは「メリハリ」
私たちが、必要なときに必要なだけの医療を享受するようになるためには、基本的に健康体でなければなりません。そして、あたりまえのことですが、健康体でいるうちはふつう医者にかかりませんし、薬も飲みません。何かしら、身体に変調をきたしたときにまず薬を飲み、次に医者にかかり、アドバイスを受けたり専門の薬を処方してもらったり、あるいは外科的措置を講じてもらったり、等々いろいろな「ソリューション」はありますが、いずれにせよ、身体の異常が正常になった時点でクローズとなります(なるはずです)。
人間ですから、健康でない状態が起こるのは当然です。ですので、大事なのは「メリハリ」なのですね。健康体のときは思い切って人生を謳歌し(仕事もプライベートも)、健康でないときは医者や薬局を上手に、最大限に利用して元の自分の良好な状態に戻す、と。また、健康を害したときはいい機会なので思い切って休み、治ったときには休養十分、リフレッシュして以前よりもパワーアップしているのがベストです。
ただ……この連載でずっと書き連ねていますとおり、IT業界にはさまざまな問題があり、周りの人間を「不健康」に引きずり降ろそうという空気が蔓延しています。そうなってしまうと、健康/不健康の「メリハリ」自体が消滅してしまいます。このような状態からはなるべく早く脱しなければなりません。ということでこの連載ではこのような状態にならない/あるいは、何とか抜け出す手法についてあれこれと駄文を書き連ねてきました。
◆書いていきたいこと
今回は序章ということでこのへんでまとめることといたしますが、この業界の問題点の1つとして、私たちが医療との「距離感」をうまく保てていないというのがあると思っています(必要以上にずぶずぶな関係になるか、あるいは多忙を理由に完全に医療と接点をもたないか)ですので、そのあたりについて今後何回か書いていきたいと思います。
次回以降の予告も兼ねて最後に以下を記しておくことといたします。
- 医者の言うことを鵜呑みにしてはいけない。
- 同じ薬を常用してはいけない。
- 健康診断は上手に利用する。
結局、こういうことです。
読んでいただきありがとうございました。