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SESの月報データ、お前ちょっと作りが雑すぎるぞ!

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SESの案件で働いていると、月報のファイルの作りの雑さがいちいち目に留まってしまいます。月の工数を入力する一枚物のアレです。月報のファイルというのは、けっこう注意力のエアスポットになりやすいです。内輪でしか使わないし、重要度が低いと思われがちです。まぁ、実際に重要度は高くないですけど。そんなことで、低い緊張感で作成されることが多いファイルです。この、低い緊張感で作成されたファイルというのが、見ていて非常に面白い。

ただ単に日付を入れて最後に工数の合計をSUM関数で出すだけのファイルなのですが、これがまたいろいろとバリエーションがあります。Excelの使い方をちゃんと知っていたら、開始時間と終了時間、休憩時間を入れれば一発でデータは出せます。しかし、「月報」みたいな、枠かれたフォーマットにぶち込んだ上で計算しようとするだけで、この基本的な計算が面白いほどにぶっ壊れて様々な様相を醸し出します。

まず、月報ファイルを作っている人の大半が、Excelでの日時処理のやり方を知りません。Excelでは日時をシリアル値で持っています。この原則を無視して、17時半を「17」の時間と「30」の分と分けて数字データで扱っているのをよく見ます。これを三つのセルで分けて、「17]、「:」、「30」と入力します。しかも、そういうファイルに限って、いろいろと入力制限がかかっていたりします。

他にも、休憩時間の一時間を「1:00」と入れることがよくあります。フォーマットが日時になっているところに、「1:00」と入力すると、1900/1/1 01:00:00 の扱いになります。理由は、自国や日時のデータは、内部的にはシリアル値で扱われるからです。適当にやってもそれっぽく見た目上の計算はできますが、最後の合計で「〇時間」と、シリアル値から時間数の数字データに直すところで、変な処理をする人をよく見かけます。

Excelでシリアル値の処理もうまくできないエンジニアって、けっこう多いんですよね。特にSESの場合、間に何社も挟んでいるわけです。こういう処理をきちんとできないと、無駄が増えるのではないかと心配です。というより、いつまでExcelの手動入力でやっているのでしょうか。効率よくデータを捌く方法を模索して欲しいものです。雑な作りの月報を入力していると、いろいろと気持ちが萎えてきます。

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