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ウマぴょいに勝てない某銀行

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某銀行と書いてますが、平成のサクラダファミリアと揶揄されたあの銀行です。ただ、トラブルが発症しているのがあの銀行だけで、おおよそどこの銀行も似たような状況かと思います。金融案件をある程度こなしてきましたが、どこも似たような体制で、イモ判を押すかのごとく、同じような判断体系で同じような動きをしていました。たまたま合併というイベントが大きかったので、一番最初に問題が露呈したのがM銀行というだけかと思っています。

そんなM銀行のお祭り騒ぎを横目に見つつウマ娘をやっているのですが、ガチャでオグリキャップが出てくれません。今さら説明するまでもないと思いますが、ウマ娘とは、実在する競馬の競走馬を使ったキャラクターが駆けっこするのを見て、にまにまするソシャゲです。このソシャゲですが、本当によくできています。CGにしても非常に細やかに動くし、ゲームシステムもよくできています。実在の競走馬の馬主さんとも交渉して競走馬の名前の使用許可を取ったりと、地道なバックボーンの努力にも目を見張るものがあります。

某銀行の運営とウマ娘の運営を比較すると、ダントツで某銀行がショボいです。「ゲームと銀行システムを安易に比較するな!」というご意見もあるかと思います。だからこそ、あえて比較させていただいています。銀行業務とゲーム一つの運営では、社会的な重みが全然違います。ただ、その重み故に、銀行業務を変に神聖視していたんじゃないでしょうか。それが最大の敗因かと思います。「社会的に責任の重い業務をやっている自分たちは特別だ!」という思い込みが、行動の鈍さに直結しているように思います。

某銀行の何がウマぴょいに劣るかと言えば、まず運営の動き方です。某銀行は、システムを作ってた時から利権争いでグダグダやっていて、システムができた時点で「もうエンジニア要らないや」と六割減らしました。結果、今のお祭り騒ぎです。言葉は悪いですが、「脳みそ入ってるのか?」レベルのいいかげんさです。一方ウマ娘は、二年リリースが伸びたにもかかわらず、メディア展開やコンテンツの練りこみを重ね、リリース後に空前のヒットを飛ばしました。この差が何かといえば本来の目的に対する集中です。某銀行は、利権にかまけて完全に本来の目的を見失っていたように見えます。

ソシャゲを運営する会社はたくさんあります。ショボいものから光るものまで、本当に多くのゲームがリリースされています。ウマ娘のバックヤードの方々は、多くの挑戦と創意工夫で、厳しいソシャゲ同士の競争を乗り越えたことでしょう。そういう挑戦とか創意工夫が、金融機関の案件では一切無かったです。服従や機嫌取りばかり求められました。プライドが高いわりに努力をしない人たちだったので、仕事がめちゃくちゃつまらなかったのを覚えています。落ちぶれた原因はそういう怠慢さだと、ほぼ言い切れそうです。とりあえず、金融関連の案件では二度と働きたくないと思いました。

Comment(2)

コメント

ちゃとらん

M銀行の問題の根っこは相当深そうですよ。(別の噂記事を読んだだけですけど)
要するに、3行合併時の COBOL が未だに生き続けており、誰も触れない、判らない、無くせない状況だそうです。


どうしようもないんじゃない無いかと思います。


35万人月、4000億円台半ばをつぎ込んだ新システムで、取り切れなかった…とかなんとか…


ちなみに、サグラダ・ファミリアは、2026年完成予定です。
・・・って、今確認したら、コロナで収入激減、作業停止で、伸びるそうです。


- Horus -
あれは根が深いですよね。いっそ、爆散させて新しい銀行を作った方が早いかもしれませんね。
サクラダ・ファミリアですが、3Dプリンタが世に出たおかげで完成がかなり早まったとかいう話を聞いたことがあります。なんだかんだで先進技術を活用しているみたいですね。

おたみ

金融機関に限らず、規模が大きくなり歴史を重ねた組織には同じような傾向があるように思います。


「競走馬の名前の使用許可を取ったり」はリスクヘッジの一環でしょうが、
適当にもじった名前にしていたらどうなっていたか、少し興味深いですね。
(今となっては検証のしようもないでしょうけど)


- Horus -
歴史を重ねると、しがらみも増えますよね。その点、Microsftは凄いと思います。方向転換を成功させていますからね。けっこう学ぶところはありそうですね。

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