言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

リーダーの役割は、何でもこなせることじゃなくタスクを振り分けること。

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「自分は部下より優れている」と、リーダーという立場に立つと思いがちです。実際にリーダーの立場ですべきは、コントロールではなく調整です。そもそも、人が人をコントロールすることはできないと考えた方がいいと思います。コントロールできているように思えても、実際はどうなんでしょう。お金払ってるからいうことを聞けといいても、お金を払ってるのは会社です。リーダーではないです。自身の力だけでどれだけコントロールできるか考えてみると微々たるものです。

リーダーになると、自分が偉くなったような錯覚を感じます。立場は上がりますが、知能が上がる訳でもスキルが上がる訳でもありません。むしろ、自分の実力不足が露呈しやすい状態になります。そもそも、一人で全部やろうとしたらチームの意味が成り立ちません。自分が納得のいかないことに必要以上突っ込むと、言うことを聞かずに好きに振舞う厄介な人になります。自分に与えられた役割に徹するというルールは、メンバーでいた頃と何ら変わりません。

リーダーの役割は、メンバーの人達に適切にタスクを振り分けることです。具体的な技術や作業まで介入しすぎると、自分の手が足りなくなって、メンバーが持て余す忙しいけど暇なプロジェクトになります。自分の仕事をリーダーがやってくれるのはいいが、それで「お疲れ様でーす!」と笑顔で帰れる人はそうそういません。そうなると、メンバーはリーダーに合わせて忙しいふりするようになります。こういう状況で無駄な手作業というのは非常に便利です。その結果、効率が落ちて結果が出なくなります。

リーダーという立場に立つと、プロジェクトの全部をやらなければいけないような錯覚をします。メンバーそれぞれに割り当てられた役割を見失いがちです。自分が全部をやろうとするのは、メンバーの役割を無視することになってしまいます。そんなことより、リーダーしかできないタスクの割り振りをまずこなすべきです。タスクを振ったら、あとはフォーローではないでしょうか。自分でタスク振っておいて、自分でタスクを消化しようとすると、メンバーの立場がなくなります。

信頼されるメンバーというのは、自分に振られた役割を着実にこなします。同じように、リーダに振られた役割はタスクの整理です。技術的に分からないところは、メンバーに聞いても大丈夫です。技術よりも、何がOKで何がNGか指針をはっきりさせることが大事です。メンバーの立場で、指針のない指示ほど困るものはありません。リーダーに求められるのは、人の話を聞くことと、話を広げ過ぎないことかと思います。これができれば、リーダーとしての役割を全うできるはずです。

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