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ビジネスマンの大半がPowerPointの使い方を間違えている

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ITの勉強をするとき、よくルノアール (いい感じのお値段な喫茶店) に行きます。ルノアールの宣伝ではありませんが、あそこに行くと非常に勉強がはかどります。ルノアールールで勉強していて一息つくと、他人のプレゼンがよく耳に入ってきます。ルノアールは、怪しいネットワークビジネスやセミナーから真面目な商談まで、聞こうと思わなくても色々な人のプレゼンが聞けてしまいます。ルノアールで他人のプレゼンを聞いていて思うのは、ビジネスマンよりチャラい人の方がプレゼンが上手いということです。要点がまとまっていて、すごく聞きやすいです。

ビジネスをやっている人、特に大きい企業でちゃんと仕事をしているような人ほどプレゼンが下手クソです。理由は簡単です。プレゼンがパワポに押しつぶされています。プレゼン中に目が死んでいます。プレゼンテーションの主役はあなたの口から出る言葉です。これが無くていいなら、資料を渡して事は済みます。パワポのスライドを作ることばかり目が行って、話の練りこみが甘くなりがちです。やるべきことは、話す内容をテキストで書き出して、既定の時間、話し続けるだけのネタを用意することです。

私たちが怪しいネットワークビジネスやセミナーをやっている人から学ぶべきは、ネタ集めのクオリティの高さです。話すネタをちゃんとそろえておかないと、何が相手にヒットするかを検討できません。彼らはパワポ無でもプレゼンができるだけの土台があります。ツールありきではなく、本質ありきです。だから、怪しくても人を引き付けることができるのです。スライド云々より、まず話ができるようになりましょう。そこからです。

プレゼンのネタはメモ帳でまとめられます。PCが無くても、紙のノートでも十分です。PowerPointはプレゼンができる人が使ってこそ活きるツールです。社会経験の長さだけでスライド作り云々口を出す人は、仕事をしていません。口を出している暇があるなら、プレゼンに使えるネタを提供するべきです。二十分話をするだけでも、多くの情報が必要になります。スライド程度にまとめきれないから、プレゼンをするのです。スライドはあくまで補助です。現代のビジネスマンの大半が間違えています。

特にビジネスマンや官公庁の人がよく作るびっしりと情報を詰め込んだスライドは最悪です。あれは、レポートとしてまとめるべき内容です。あれでプレゼンをすると、逆に焦点がブレます。スライドは、話の焦点を絞るための手段です。主役はあなたの言葉です。プレゼンテーションが上手くなりたければ、パワポ無しでプレゼンができるか練習してみるといいと思います。プレゼン力が飛躍的にアップすると思います。

Comment(11)

コメント

h

どうでもいいけど多分【ルノアール】ですよね
あとルノアールは入り口に「サークル活動及びネットワークビジネスはご遠慮~」って張り紙もあることだしあんまり怪しい云々は書かない方がいいかと。
本筋じゃないしルノアールの評判が下がるとも思わないし内容はなんとなく同意はできますけどね。

匿名

システムエンジニアも結構間違っている気がします。
PowerPointで設計書作ってるようなところとか。

Horus

> hさん
修正しておきました。あと、少しだけ内容を弄っておきました。

シャープのマスクは470万

官公庁の人はプレゼンしようなんで考えてません。
抜けがあると後で責任問題になるからです。

ほとんどのビジネスマンも客先を舌先三寸で丸め込むことしか考えていません。

匿名

ぎっしり情報のスライドってあれはスタイル的には手元資料をプロジェクターで映しているに過ぎないんですよね。間違えているというか紙でプレゼンする(前時代の)スタイルを貫いているというべきか...

リーマン28号

言ってる事は正論だが日本の社会を反映させると正論が通らないのも事実。
例えば「パワポは見やすく1ページで!」「フォントは〇でポイントは〇以上で!」と言った会社(事務局)からの指定も多く、結果として発表資料としても配布資料としても中途半端な資料が出来上がる。
後、パワポはプレゼン以外の目的に使う事も増えてきてるので、「ビジネスマンの大半はPowerPointの使い方を間違えている」より「~プレゼン時のPowerPointの使い方を~」になるのでは?

no name

仰りたいことは痛いほど分かります。

と、申し上げた上で、パワポの使い方には正解も誤りも無いかと。ツール(手段)としてどう使うかはあくまでも使い方は個人の自由。
もしもそれをプレゼンの補助として使っているのであれば、その過程でパワポをどのように使ってようが、最後には提案が通るかどうかが問われているわけで。いくら「上手いこと」使おうがプレゼンが通らなければ無意味。通りさえすれば「不細工」でも構わんのですよ。結果論かもしれませんが…
寧ろツールの使い方よりも大事なのは、目的(提案を通すこと)と手段(パワポ等のツールの使い方)を混同しないことかと思います。

私見まで。

Horus

> no name さん
とりあえず、「パワポの使い方には正解も誤りも無い」に捕捉しておきます。


まず、これを言う人の大半がソフトの使い方を考えていません。目的やコンセプトが無いので正解も不正解も出ないです。なので、こちらのソフトウェアの使い方のポリシーについて話しても、無駄に衝突するだけなので、そういう話題を持ち出さないようにしています。


もし、no name さんと直で話をすることがあるなら、スライドの話題は出さずに、どうやって目的を達するかの話題に徹すると思います。コメントを読む限り、そこの部分は共感できそうです。

Horus

> リーマン28号 さん
このレベルの正論も通らないから、日本の常識は世界から取り残されるのではないでしょうか。


ちなみに、パワポで書かれるドキュメントはExcel方眼紙よりタチが悪いです。確かに、見た目を整えるには便利ですが、逆に見た目を整える以上のことができません。プレゼン以外でこのソフトを使うなというのが率直な意見です。なので「ビジネスマンの大半はPowerPointの使い方を間違えている」で間違いはありません。

774

「使い方を間違えている」んじゃなくて「間違った使い方を強いられてる」んだよなあ。どんなソフトか知らないで使ってるとでも?

Horus

> 774
答えは「Yes」です。
おおよそ、単に長く使ってるだけで知った気になってる人と推察します。


「強いられている」とドヤ顔で言ってるようなマゾです。強いられることに喜びを感じているような人がソフトの使い方を追求するとは思えません。知る・知らないではなく、あなたにとってソフトの本質などどうでもいいのでしょう。


興味もない人が対象について知ろうとすることはありません。よって、あなたはどんなソフトか知らないと推察します。

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