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テレワークの時間より大きなメリット

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私の現場でもテレワークが導入されました。テレワークでマネージャが自宅に隔離されたおかげで、余計な口出しが減って仕事がはかどりました。日本人の仕事のやり方は、人に対して過干渉なのではないでしょうか。実際にマネージャの干渉が減ったおかげで、落ち着いて状況を考えることができるようになりました。物事を考えるための時間が取れたことが、仕事の効率の向上と満足度のアップに結び付きました。

テレワークの最大のメリットは、過干渉からの解放だと思います。簡単な表現を使うのであれば、しがらみが減るということです。顔を合わせたくない上司がいたとして、週に一日でも顔を合わせなくていい日があれば、精神的な負担がかなり減ります。自宅でのテレワークは、試行錯誤や思索するのに非常に向いていると思います。自由が許容された環境は、驚くほど発想をクリエイティブにしてくれます。

個人的な願いとしては、テレワークが非常時の緊急手段としてではなく、想像力を伸ばしたり、働く人のストレスを軽減する手段など、前向きな考え方で普及して欲しいです。もし、出勤日の半分をテレワークにしたとしたら、会社はその分の通勤にかかる交通費を払わなくて済みます。また、テレワークが定着すれば、事務所の維持費を節約できたり、地方の優秀な人材を雇用することもできるようになります。会社としても、決まった時間に来て仕事をするというスタイルに従うより、メリットが多いです。

ただ、テレワークにして仕事が楽になるかと言えば、むしろきつくなると思います。その日やるべきことを明確にできなければ仕事になりません。目の前に人がいないので、アバウトな仕事のやり方が通じにくくなります。また、対面での人間関係で信頼を築くことも難しくなります。一緒にたばこ部屋に行って親睦を深めて、人間関係で信頼を得るという手法がで使えません。テレワークで困っている人には、こういうタイプの人が多いのではないでしょうか。

今までの仕事では、書類一つにしても、多くの人がハンコをついたり手間をかけることで信頼性を高めていました。決定事項にしても、多くの人が携わることで信頼性を高めていました。信頼の基準を、人の手数で判断していたように思います。テレワークが普及すると、この手法が使えなくなります。テレワークが普及することで、正確な情報をつかむノウハウや、理論的な思考が求められるようになると思います。落ち着いた環境で仕事ができるようになる半面、シビアに実質が問われるようになることでしょう。

Comment(1)

コメント

user-key.

>信頼の基準を、人の手数で判断していたように思います。
組織にもよると思うのですが、責任の所在をあやふやにして、ダメだった時は責任の擦り付けをする為に沢山のハンコが付いているのかと。

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