言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

ドツボにハマる人ほど管理したがる

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最初に前提をいくつか打ち出しておきます。管理というのは、できるようになった人が次のステップとしてやることです。管理の意味をネットで調べると「よい状態であるように気を配り、必要な手段を(組織的に)使ってとりさばくこと。」とあります。なので、手段が無い人にはできません。また、状況が把握できなければ気の配りようもありません。

ITの現場でよく、進捗管理という言葉を聞くと思います。進捗を出せない人が進捗管理を頑張っても、手段がないので進捗が出せません。「いや、できないからこそ管理を徹底するべきだ」と反論する方もいるかもしれませんが、そもそも何も進まない進捗など管理しようがありません。管理云々と言う前に、まず、まともなコードを書けるようになってから出直すべきです。

また、無茶な納期で計画が破綻している場合も、何を管理したところで何も変わりません。管理はあくまで補助でしかありません。状況打開の切り札にはなりません。進捗やら目に見えないものだとわかりにくいですが、これが物だとよく分かります。美術品などを管理してみると分かりますが、どんなに厳重に管理しても、美術品の価値自体は上がりません。本来管理とはそういうものです。価値を上げたいときに必要なのは工夫です。

やってみると分かりますが、管理というのは非常に難しいです。それを実感したければ、自分が買い物をしたときのレシートを全て管理してみましょう。レシート一つ管理するにしても、記録や確認のためにそれなりの手間がかかります。はっきりと目に見えるレシートを管理するだけでもなかなか大変です。これが進捗やら品質などになると、更に難易度が上がります。少なくとも、それなりのスキルが無いとこなせないものだと思います。

簡単な話で、進捗を管理しても、できない人はできないです。品質を管理しても、品質をクリアできない人はできません。管理をするだけで何かが可能になるということはありません。むしろ、できない人が管理という重荷を背負い込むと、炎上の勢いが増すだけです。ただ、形だけでも管理をしていれば言い訳はしやすくなります。管理というものを、そいういう保険みたいな扱いをしているからドツボにハマるのではないでしょうか。

Comment(1)

コメント

山無駄

仰る通りだと思います。
加えて不思議なのは、進むことができない人に限って、管理の立場に置かれるということ。そして、そういう奴に限って管理の方が偉いと信じていること。
結果、現場を最悪な方向に導く、ということ。

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