言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

好きが仕事になる条件

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どれだけ好きかが仕事になる条件ではありません。仕事になるかどうかは、その人の性質が決定打になります。例えば、魚が大好きな人がいたとします。どれだけ好きでも、それが仕事になることはまずありません。しかし、世の中には「さかなクン」さん という方がいます。一般的には魚好きが仕事になっているように見えますが、あれは好きとかそういうレベルを超えています。むしろ、「さかなクン」さん の集中力や観察力があってこそ仕事になったのだと思います。

筋道たてて考える人は何をやっても仕事に繋がります。考えない人は何をやっても仕事に繋がりません。あとは、稼ぎたいと思うかどうかです。好き嫌いは関係ありません。嫌いなことでも、やれば稼げます。ただし、やり続けると病むので、嫌いなことを強いられたり無理矢理やるのは止めておきましょう。仕事になる条件は、その人しかできないという希少性と、どれだけ必要とされているか、この二点です。これと、本人の好き嫌いはあまり関連付きません。

今、このコラムを読んでいる人で仕事が嫌いな人も多いと思います。嫌いでも仕事にはなります。むしろ、一定量の嫌いに対して摺り合せができることで、仕事の価値を高めることもできます。むしろ、好きだけを追求していると趣味と仕事の境目が曖昧になって、仕事としての質が落ちます。嫌いだから悪という訳ではありません。スキルの高い人からの精神的ダメージを伴うアドバイスなど、成長を促する嫌もあります。好きは心地はいいですが、成長に繋がるとは限りません。

好きか嫌いかは何を選ぶかの指針にしかなりません。その先どうなるかは行動で決まります。ITが好きだからエンジニアになりたいと思うのはいいです。しかし、自分から勉強できるでしょうか。一線で実績を出しているエンジニアの大半は、一般的な価値観からみると、ただの変態です。家にサーバラックがあったり、ソシャゲ並にAWSに課金しているなど、そんな一般人はいません。あれは、好きだからやっているというより、その人が変態だからやっていることです。

変態というのは、思いついたことを実行に移してしまいます。しかも、人の思いつかないことを思いついてしまった人たちです。思いついたのが技術的なことで、趣向に任せて突っ走りつづけたのでスキルが高くなったので、仕事になってしまっただけです。いくらITが好きでも、毎日家に帰ってテレビ見てメシ食って寝てるだけの人では、ITを仕事にすることはできません。好き嫌いもいいですが、普通を好むタイプの人にはエンジニアはお勧めできません。

ある意味、エンジニアは世の中からスピンアウトした変態たちのセーフティ・ネットです。

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