言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

勉強しろというエンジニアに逆に問いたいその裏付

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最近、「エンジニアなら勉強しろ!」と意気込んでいるエンジニアが多いようです。方針としては私も賛同します。しかし、こういうエンジニアが鬱陶しいと思う方も多いのではないでしょうか。今回のコラムでは、そういう人の本質を見抜く方法をお伝えします。ずばり、なぜ勉強をしなければいけないか、その裏付けを聞くことです。勉強しろという理由がそのまま、そのエンジニアが勉強する理由です。その理由に賛同できれば勉強すればいいし、賛同できなければ無視すればいいです。

勉強しないとスキルが伸びないのは事実です。スキルが無ければ、スキルのある人に対して反論するのは難しいでしょう。なので、勉強しないエンジニアを「反論が通じない → イコール否定がない → 正しい」というロジックで好き放題袋叩きにすることができます。ただ、スキルのあるエンジニアは気を付けてください。一生懸命勉強して身につけたスキルで人こういう人の叩き方をすると、人を叩くために一生懸命勉強したことになってしまいます。どんなにスキルが高くても、これはエンジニアの面汚しです。

勉強する理由というのは、その人のエンジニア観がそのまま出ます。マウントを取られるのが面倒だと思ったら、勉強する理由を聞いてみましょう。そうすれば、相手を判断するのに必要な情報を得ることができます。その理由に合点がいくなら勉強すればいいですし、合点がいかなければ自分の考えを優先すればいいです。言われたからやった程度の行動では、自らの意思で動く人にキャッチアップできません。自分の納得というのを、もっと大事にしていいと思います。

ここからは勉強したくないエンジニアへの意見ですが、理由はどうあれ勉強しないとスキルは伸びません。スキルが無ければ優位に立てません。もし、勉強したくないとするなら、私感ではありますが、それはそれで良いと思います。ただし、スキルがある人とスキルの無い自分とで、何をもって埋め合わせるかは考えておきましょう。スキルが無い人はスキルのある人と同じように振る舞うことはできません。それぞれに見合った立ち位置や振る舞いを検討することは必要です。

ここからはスキルのあるエンジニアへの意見ですが、スキルでぶん殴るだけのスタイルになってはいないでしょうか。エンジニア全員がプライベートをなげうって勉強するなど、普通に考えれば無理な話です。勉強したくても家庭の事情、その他条件でできない人も多々います。スキルが高いのは素晴らしいですが、スキル任せなだけでは信頼を失います。結果、何でもかんでも背負い込むことになって苦労することになります。

勉強しろと言う側と言われる側が歩み寄ることで、うまくかみ合わせて目的を達成できればと思います。

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