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若者が選挙に行かない理由は候補者の話がつまらないからではないだろうか

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先日、新宿と秋葉原に行ってきました。そこで聞いた選挙演説がとにかくつまらなかったです。あと、新宿では演説に集まった人だかりで道が詰まって通行が困難でした。選挙活動全般に言えますが、住宅街や町中で大音量の街宣車を走らせたり等、候補者に配慮の欠片も見当たりません。そういう人が「国民の声を」云々と言っても何の説得力も感じません。そして、実際にそうやって当選した人達が政治をしていて、今のような国民の声が通らない政府になってしまっています。

ただ、立候補者が吉本のノリで面白い話をすれば良いというものではありません。話を聞いて、希望を持てたり、明るくなれるような話をして欲しいということです。立候補者の話の中心は、アレがダメ、コレがダメと、ネガティブなものばかりです。もし、その立候補者が自分の上司だとしたら嫌です。「どうすればできる」「これができればどうなるか」と、肯定的な話のできない人は方向が定まらないからです。

候補者の演説を聞いていると、アレがダメ、コレがダメと、ネガティブな感情で投票者と繋がろうとしている傾向が強いです。客観的な意見としては、あのノリで問題解決は無理です。強い共感で「絆」っぽいものは感じるかもしれませんが、ネガティブな感情ばかりが盛り上がります。その結果、盛り上がりに熱狂して冷静さを失います。冷静さを欠いた結果、問題解決のアイディアを出せなくなって、現状は何も改善していません。なんとなく、若者たちもそういう流れを察しているのかもしれません。

もう一つ、エンジニア的な目線から見た若者が選挙に行かない原因があります。若者に候補者を選ぶのに必要な前提知識を与えていないから、誰も選挙に関心を示さないのだと思います。前提知識も無しに専門的な話をされるのは、とても苦痛です。ネットでも新聞でも、情報はいくらでも入ります。ただ、それを知らない人に分かるように、整理して伝える人がいません。投票に行ったとして、けっこう雑に候補者を選ぶことになります。投票率が上がっても、理解度は上がらないので政治は改善しません。

これは仕事でも同じですが、誰かに何かを判断して欲しいときに必要な情報を与えているでしょうか。単に「重要」ということばかり強調しても、誰も応えてはくれません。必要な情報を伝えずに判断を強いられるとつまらなくなります。こういう状況で、若者は政治に無関心だと批判するのは酷かと思います。仕事でも、結果ばかり求めて必要な情報提供を怠るケースを多く見かけます。若者の離れにしても、候補者の感情に訴えるだけの雑な演説にしても、元をたどれば、私たちの知らない人への配慮の無さが原因なのかもしれません。以上、エンジニア的な視点から若者の政治離れについて考えてみました。

Comment(2)

コメント

中小企業の平社員

共感します
他の党の批判が多すぎて演説者の政策や信念は伝わらないと思ってました
あと投票締め切ってからテレビで特番を放送しても遅いから
投票前に特番放送してくれという意見がtwiter上で話題になってましたね

さん

「安倍政権の真価が問われる」などの謳い文句に代表されるように、議員そのものでなく、党のコマとしてしか見られないのがつまらないと思います。
比例代表制度はまさにそれを象徴するクソ仕様。

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