言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

属人化で突き抜けよう

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皆さんは属人化についてどう思うでしょうか。IT業界に携わっている人のほとんどが、属人化をボトルネックのように考えているようです。実際のところ、ボトルネックになっている属人化は業務の独占です。マネージャクラスの人が仕事の振り分けのミスで発生します。特定の人のスキルアップによる属人化は、むしろ組織の成長を促す要素の一つだと考えています。個人のスキルアップによる属人化が発生しない組織は、成長の無い組織です。

私の意見ですが、属人化より標準化の方がリスクが高いと考えています。経験則から言えば、多くのプロジェクトで、標準化の一環としてExcel方眼紙を推進しているのをよく見ます。その影響で、効率より決まりを守ることが重視されるようになっていないでしょうか。属人化より無知の方が怖いです。属人化していても、業務が回るならそれはそれでOkです。Excel方眼紙で膨大な工数を浪費してプロジェクトが炎上するよりはマシです。

このような言い方をすると、「標準化もダメ、属人化もダメ、だったらどうすればいいのだ?」と思うかもしれません。答えは、「組織の状況に応じて正解が変わる」です。組織のメンバーがスキルアップすると必ず属人化は発生します。そういう属人化へのアプローチする手段の一つが標準化です。ただし、マネージメントが下手クソでも属人化は発生します。まず、属人化が個人のスキルアップで発生したのかマネージメントの手落ちで発生したのかで、取るべきアプローチが全然違ってきます。

一般的なSIerでは、マネージメントの手落ちで属人化が発生します。やるべき対応はマネージメントの改善であり、標準化ではありません。標準化はリファクタリングのようなものです。標準化するほどの手法がない組織で標準化を行うのは、要件定義で間違えているコードをリファクタリングするようなものです。問題に対しての適切な対応ではありません。間違えた対応を続ければ、別の問題を引き起こして対応が複雑化していき、手詰まりになってしまいます。

組織内で個人が技術を追求すれば属人化は起きます。属人化した技術にたいして有効なのは、さらに技術を追求することです。何を押さえればその技術が使いこなせるか、追求することで分かることもあります。技術というのはある程度の複雑さを含むものです。単純化による対応にも限界があります。それよりも、ポイントを押さえた教育で、他の人の成長をうながすことで対応するのも必要ではないでしょうか。

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