言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

新入社員を〆る。

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なにやらエンジニアライフで新人さんにメッセージを送るのが流行っているそうなので、私もちょっとその流れに乗ってみたいと思います。ただ、私は優しいタイプの人ではありません。Kyonさんのような暖かいコラムは書けそうにないので、Anubisさんのスタイルを踏襲することになります。

新人と言っても、私が働いているようなガチなSIer案件 (社畜牧場) には新卒は来ません。私の現場での新人は、どこぞか知らぬ土地からドナドナされてきたようなおじさんです。フレッシュさの欠片もありません。現場では、来て次の日から業務に対してコミットしなければ生き残れません。実際は業務が崩壊していて、現場の誰も仕事にコミットなんてできていません。ただ、そういうことになっています。新人でも何らか進捗に対して答を出すことが求められます。

そういう現場の話を聞いて、学校を卒業をして会社に就職した新人さんはさぞかし不安に思うことでしょう。たまたま行った会社が恵まれている環境なのか、そうでないのかは分かりません。ただ世の中の変化は激しいです。それが一時的な状況であることは間違いないと思います。そういう意味で、十年後に過去を振り返ると、今やっている仕事が全てではなかったと思うことでしょう。基本的に現代の会社組織の大半は、今が永遠に続くことを想定して動いています。自分で考えていかないと時代に流されます。

ちょっとベテランの域に達した私が振り返ると、平成の間は昭和の価値観を死守してきた時代かと思います。ただ、もうそれも限界です。令和になったとたん、「年功序列もう無理」とか「年金は今のまま維持できない」ということが社会的に公認されるようになりました。平成の人は頑張ったけど世の中は良くなりませんでした。一歩とどきませんでした。ただ、積み重ねられた屍の上に、次のチャンスは残せたかもしれません。その証拠に、今までの働き方が見直されたり、無理なものを無理と、世の中が少しずつ変わってます。

新人の皆さん。厳しさを乗り越えるだけが対処方法ではありません。厳しさから離れるという方法もあります。厳しさとは何か、徹底的に観察して分解して別のものにしてしまうこともできます。黒いコラムニストさんみたいに、正面から向かっていくやり方もありですが、基盤になる技術や分析力が必要です。能力や環境が違うので、とるべき行動やできることはそれぞれ違います。それぞれが考えて、自分がとるべき行動を決めていってくれればいいと思います。今は、がむしゃらに頑張るだけで問題が解決できるような時代でもありません。大事なのは、継続的な思考と行動を起こす勇気です。

あなたの今の状況が、楽しいか苦しいかも分かりません。私も偉いことを言えるような立場でもありません。ただ、楽しかろうと苦しかろうと、世の中は変わると思って行動をした方が良さそうです。もし、世の中が変わらなくても、来年になればあなたは新人ではなくなります。新入社員でいられるのは今年だけです。会社を一回辞めないと、この事実は動かせません。なので、ここで新人気分をキッチリ〆ておきます。中身が新人というレベルから抜け出せるかは、個々の行動、環境、次第です。各自、ベストを尽くしてください。

良きにせよ、悪きにせよ、変化は避けては通れません。環境に合わせて、適切なアクションをやり続けましょう。今後の健闘を祈ります。

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