エンジニアの学習時間
よく「エンジニアなら時間外に勉強して当然」という意見を見かけます。個人的には100%で同意です。ネットでこの話題を見ていると、もやもやした気分になります。ケース分けをせずに時間の長さだけを感覚で語っているようにみえます。いくら議論しても感覚の話で収束するので、何の結論にも結びつかないでしょう。
勉強したい人は勉強すればいいというのが個人的な結論です。現実問題、親が病気になれば介護も必要でしょうし、子供が生まれれば子供を育てる時間が必要です。勉強する時間が確保できるのは、恵まれていると考えるべきでしょう。人に勉強すべきとどや顔で強いる前に、自分の境遇に少しでも感謝したらどうでしょうか。
また、自分が面白いと思えることに出会えていること。これも相当恵まれています。世の中には、自分が楽しいと思えるものを見いだせずに苦悩している人もたくさんいます。時間外に勉強云々を語る暇があるなら、もっと楽しそうな笑顔で勉強しましょう。「そんなに楽しいものなのか」と、つられて周りの人も勉強しだすかもしれません。
ある人は時間外に一時間学習して「すごく頑張った」と感じます。ある人は、軽いノリで十時間もコードを書き続けます。この両者が同じ基準で感覚を共有できるとは思いません。それぞれに合った立ち位置を提供する方が正解かと思います。全体の「こうあるべき」ではなく、それぞれの正解があればいいのではないでしょうか。
学習時間の長さがエンジニアのランク付けになってはいないでしょうか。そんなことより大事なのは、それぞれの満足度と人をどれだけ幸せにしたか、この二点の方が重要だと考えています。時間外の学習は、お金のためでもなく、見栄のためでもなく、人生の充実に繋がるべきではないでしょうか。
コメント
コバヤシ
楽しそうな顔をして勉強したら周りも・・・は同意ですね。
何でも楽しそうにやっていると周りも興味持ってくれますもんね。
個人的には業務時間内でも時間外でも手が空いてればジャンジャン勉強しちゃえば?という派です。
昔データ移行の処理待ち中に勉強してました。
仲澤@失業者
面白いと思えないものは長続きしませんよね。
若いころは無理やり頑張ったこともありましたが爺になると無理です。
自分の苦手は文学。
子供の頃から架空の人物にまったく興味が持てないので一ページ読破するのがひどく苦痛でした。
漫画はOKなんですけどね。
ところで、非常に優秀な方と話をしていて気づいたんですが、この人は常に学んでました。
歩きながら、食事しながら、もちろん仕事中も、
つねに疑問をもって物を見、話を聞き、そして調べるということを止めないのです。
別の優秀な方も同じ感じでした。
彼らは特定の時間に学習しているのではなく、今までの生活の全てが学びだったのです。
凡人の自分は、こいつらには絶対勝てないだろうなと思った次第ですが、
自分もできる限り彼らのまねをしていみようと思ってます。
Horus
> コバヤシ さん
楽しいというのは本当に恵まれていることだと思います。こういうと謙遜する人もおおいですが、満面の笑みで応えて欲しいものです。
確かに、やる人は処理待ち中でもやってますよね。
Horus
> 仲澤@失業者 さん
私も文学は苦手です。人のことにあまり関心がないためか、それとも私の頭のネジが吹き飛んでいるせいか、人と人が愛憎をもとに繰り広げるドラマの意味が分りません。ライトノベルならいけるんですが。
凄い人というのは、自分で勉強していると意識せずに勉強していますからね。若い娘風に言うなら「マジでヤバい」といったところです。いや、マジでやばいです。