言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

横着せずに一から設計しよう

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どこのプロジェクトで仕事をしていてもそうですが、現行踏襲という名の手抜きをしすぎです。システムのリプレイスで何世代も設計書をコピペで使い回すのは、明らかに手抜きではないでしょうか。設計書の値だけ入れ替えて完成という考え方を建築や医療でやったら、重大な問題を引き起こすことでしょう。

設計書をコピペして、八割完成した状態からスタートしていると思い込んでいる人をよく見かけます。そういう考え方の人がプロジェクトを取り仕切ると、だいたい炎上します。そして、その炎上したプロジェクトの設計書をコピペして同じことを繰り返します。炎上したやり方を踏襲すれば炎上するのは当然です。

現行踏襲は手抜きです。一見、大きくショートカットできるようで、ショートカットをできているのを見たことがありません。きちんと情報をまとめて、設計はやり直しましょう。現行と同じ条件でシステムの更新をすることはまずありません。何らか、変更が発生するはずです。同じやり方をしても、条件が違うので上手くいくことはまずありません。

設計のやり直しと言うと凄く手間がかかりそうですが、実際にやってみるとそうでもありません。これは実際にやってみないと理解できません。炎上プロジェクトで一番有効な手段が資料の作り直しでした。これをやると、現行との条件の違いがはっきりと分るようになります。

条件の違いを理解すれば、再設計したとしても大して時間がかかりません。その時のスピード感が、現行踏襲をしたときに出せるであろうスピード感だと思います。現行は到達点ではなく通過点です。同じものを作るにしても、条件の違いがあれば、同じ手段で作れません。リプレイス案件でも、条件の違いを洗い直すために情報を集めましょう。けっこううまくいくはずです。

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