組み込み系システムに3年、オープン系システムに7年。徹夜がこたえるお年頃。独身貴族から平民へと降格したホリは、墓場へまっしぐらなのだろうか……。

勉強とは、未来に向けた種まきである

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 この業界にいる限り、常に勉強は必要だろう。何も新しい言語や技術を学ぶことだけが勉強ではない。日々の業務におけるちょっとした調べ物や、新しい発見。例えばいままで知らなかったエクセルの機能を使ったり、他の人のコーディングを見て、そのソースコードに影響を受けたり。すべてを勉強ととらえているのである。

 日々の勉強とは別に、意識的に机に向かって時間をとることを一般的には勉強というのだろう。社会人になればなるほどその時間をとるのは難しくなってくるのだ。僕に関して言えば、結婚したことでさらにハードルは高くなるのである。

 まだ半年もたっていない今だから感じるのかもしれないが、今のところ変わらないような気がするのだ。これが子供がいたりすると、また変わってくるのだろう。どのようにして勉強時間を確保するのか。それはモチベーションと共に、永遠の課題なのかもしれない。

■目先の結果を求めてしまう弱い心■

 過去のコラムに「資格を取得した」ということを書いたので、このコラムを読んでいる方々は僕に対して“マジメにちゃんと勉強する人”というイメージを持っているかもしれない。実は、資格試験の勉強をするということは、僕の中ではやりたくないことなのである。

 タイトルにも書いたように、未来に向けた種まきとして勉強をしたいのだ。長期的な視野で、目先の結果にとらわれず勉強していく。いつ芽がでて、花を咲かせ、実を生らすかわからなくても、僕は種をまき続けたいのである。

 理想はコツコツと種をまき続けることだが、なかなかそうもいかないのだ。仕事をしていると、否が応でもやらなければならない勉強というのが目の前に立ちふさがってくるのである。

 例えば、部内の平均点を下げない程度に得点する必要があるTOEIC。これはまさに受験勉強の再来というべきか、ひたすら得点を稼ぐテクニックを学んでいくのである。もちろん、純粋に英会話の勉強としてやればよいのだろうが、短期的に得点アップするためには、テクニックに走るしかないのである。

 その他には、上司を黙らせるためだけにとる資格。仕事のできるできないが、持っている資格によって決まるはずがないのだが、グループのノルマ達成のために、部下の尻を叩くのが上司なのである。多少興味がある分野であれば、それなりに楽しんで勉強することができるが、これも本意ではないのだ。

■未来を見据えた強い心■

 未来を見据え、すぐに結果をだせなくても続けていきたい勉強がある。しかし、それをやり続ける強い心がないのだ。周りがTOEICを勉強していれば、影響されてTOEICに手をだしたり、すぐに結果がでる資格試験に手を染めたりもする。

 誰にも影響されないブレない信念を持っていれば、僕は自分がやりたい勉強を続けることができるのだろう。しかし、今は簡単に折れてしまうほどのやわな信念でしかないのだ。

 いつ芽がでるかわからないが、ひたすら種をまき続ける。種をまかなければ芽がでないのは当然として、種をまき、育てることも重要なのだ。

 今、僕はいろいろな種をまきつつ、それを細々と育てている。いろいろな邪魔や誘惑と戦いながら、いつか大きな花を咲かせることを夢見て頑張っているのである。

 続く

Comment(2)

コメント

HyperDaicon

TOEICという種をまきはしたものの・・・
育てるのは難しいと痛感する毎日です

ホリ

HyperDaiconさん

コメントありがとうございます。

気長に撒き続ければ、ある日突然開花するかもしれませんよ。

私はそれだけをモチベーションに頑張っています。
お互い頑張りましょう。

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