疲れた身体と心に響く書籍をご紹介

書籍「週末号泣のススメ」を読んでみた。私達はもっと「泣いて」いい!【第7回】

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ご覧頂き、ありがとうございます。例えば平日が仕事の場合、こうして金曜日を迎えることが出来れば、明日からの休みをどう使おうか?とワクワクします。日頃睡眠がきちんと取れていない人は沢山寝たいだろうし、買い物が出来ていない人は休日のうちに済ませられるように計画を立てます。働いている時間の中に休息を取り入れることは、身体を休めるとイコールのようで、そうでない。休憩後のことを頭の中から離すわけにはいかないだろうし、自然と考えてしまうのではないでしょうか。

先日、2日間の連休を頂いて温泉に行きました。その前日まではバタバタの連続で気が休まることもありませんでしたが、そんな中の休暇ですから、「やっと休むことが出来た」とフッと気持ちが緩んだのでしょう。帰り際に自然と「涙」が出てきました。予想にしない「涙」。特別悲しいことが目の前に現れたわけでもなく自然と湧き出る「涙」は久しぶりでした。それは、これからまた忙しない日常に戻ることに対しての「涙」なのか、休暇を取ることが出来た「涙」なのか。気持ちを整理するかのような「涙」だったと思います。

『泣く』。こう聞いた時、とうの昔の思い出を振り返るのか、つい最近の出来事として鮮明に思い出すかもしれません。「泣きたいけど泣けない」現実があるとしても、ふいに立ち止まった時に『泣く』選択を選ぶことは自由です。「泣くことはみっともない」とどこかで決められているかのように、泣くことを我慢してはいないでしょうか。

エンジニアライフコラム「平岡麻奈のちょっと一息」の第七回は「泣く」をテーマに「週末号泣のススメ」を紹介してみようと思います。

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★週末号泣のススメ★

【著】安原 宏美

https://www.amazon.co.jp/dp/4594050255

本書は、『涙』をおすすめする本となっています。「涙は身体と心によいことがわかったから」というシンプルな理由こそ重要であり、『涙』は3種類に分類されます。

基礎分泌
目を潤すために、まばたきのたびに出る涙。

反射分泌
玉ねぎを切ったときなどに出る、突発的な危機回避の涙。

感情の涙
心が動いたときに出る涙。一粒の涙は1分間の基礎分泌の約100倍。

「泣く」というひとつの行為に対して、それは感情から誘発されたものなのか、外的な変化によるものなのか、様々な理由があります。ですが、「感情の涙」は、人間でしか流すことは出来ません。感情による「涙」は止めることが出来ない。本書では、眼科医の治療が例として紹介されています。

眼科医が検査や治療のために局部麻酔で涙を止めることはできますが、それは"生理的な涙"にだけ有効であって、例えば眼科医が患者に"この治療であなたは視力を失います"と言ったとして、患者がそれを悲しく想い、涙を流したなら、その涙は止めることはできない。また、生理的な涙を流す神経が傷ついた場合でも、感情による涙は流すことができる」(05.「泣きたくても泣けない」って本当?P.50)

強がる気持ちで「私は泣けない」と言ったとしても、「感情の涙」は麻酔でも止めることが出来ない。「生理的な涙」に問題が起きたとしても、消えない能力であるということは、人間にとって必要な能力であることが理解出来ます。こうして「感情の涙」を流せば、少し気持ちが落ち着いたり、楽になったりします。本書では、涙の中にストレスホルモンが含まれる為、涙を流すと「悩みを洗い流してくれる」と示されています。身体から「涙を出す」ということ自体、「身体から要らないものを出す」ことになります。何かが出ていくことは本能的な「快感」とされ、「私たちはもっと泣いていい」と、色々な角度や考え方がまとめられた1冊です。

ずっと辛くて我慢していることがあったり、どうしようもない現実に「泣きたい」時。そんな時は「泣く」ことを我慢せずに、感情を受け止めていきたいと感じました。泣いている姿を見られたくないという気持ちはあると思います。そういった時は「涙を流す場所」を決めて感情の整理をすると、モヤモヤした気持ちも少しは落ち着くかもしれません。

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