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「英辞郎 on the Web」を活用する

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■オフラインでの利用を重視する筆者が「英辞郎 on the Web」を活用する理由

 メジャーな辞書をiPod touchに入れ、電波事情が悪いところでもオフラインで利用している筆者ですが、オンライン前提の英辞郎 on the Webも活用しています。

 具体的な局面としては、資料を読み込むときや英訳するときです。筆者はもっぱらMacBook Airを使っていますので、Mac OS組み込みの辞書検索を活用していますが、たとえば医療の専門用語は語義を調べられないことがよくあります。そのような場合でも、英辞郎を使えば、かなりの確率で語義を調べることができます。

 英辞郎の辞書は成り立ちから言って、大変失礼ながら玉石混淆(ぎょくせきこんこう)ですが、何といっても収録語数が多いことが魅力です。一般向けの辞書では、専門用語が十分とは言えませんが、英辞郎では各専門領域の訳語もかなりカバーしています。また、ちょっとした言い回しが思いつかないときも、何回か検索すると、ヒントが得られることが少なくありません。

■英辞郎を利用する際のヒント

 一方、注意点としては、英辞郎の訳を用いるときに裏を取ることを怠ってはなりません。疑ってかかるというより、検算を行うという感覚です。Mac OS内蔵の辞書や、iOSアプリで購入した辞書を調べます。このひと手間をかけることによって、記憶に定着させる効果も期待できると思います。

 ある程度は経験的に実証されているものと思いますが、簡単に調べられるたり、短期間に覚えたことは、長期間身につかないように思います。それは、能力や取り組み姿勢(気合と根性)の問題というわけではなく、覚えるべき対象に接している時間と回数の問題だと感じています。

 時間をかけなければ、脳裏に刻まれません。また、たとえば、1日とか1週間後に記憶をリフレッシュしなければ、長い期間記憶に留めることは難しいと思います。

 このように考えると、異なる辞書を調べたり、繰り返し同じ単語や表現を調べることは、決して無駄にならないと思います。したがって、何度も調べる場合でも、自分の記憶力を呪ったり、面倒がったりせずに、「この作業をすることによって記憶できる」と思いながら作業するとよいのではないでしょうか。

 もっとも、正直に言うと、時間がなくて焦っているときには、「前に調べたはずなのに、どうして自分は覚えていないのか」と思うこともあります。ただ、できるだけ、筆者自身に能力がないとか、記憶力が低下したとか、ネガティブなことは考えないように努めています。

■マレー語を覚えたい

 筆者は、今週末から海外出張します。行き先は、UAE、マレーシア、ブルネイで、いずれもかなり英語が通じるようですが、マレーシアとブルネイの公用語であるマレー語ができたらよかったのに、と思います。

 マレー語の単語や表現を少し見ているのですが、それこそ「何回見聞きしても覚えられない」と自分を呪うような状態になりがちです。「時間をかけて準備するんだった」と思う一方で、本稿で述べた英辞郎の活用法と同様に、マレー語に接する時間と回数をかけて、滞在中に少しでも覚えたいと考えています。

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