カーネル/VM探検隊@沖縄に潜入してみた
■カーネルやVMの世界を探検だー
9/21、琉球大学で開催されたカーネル/VM探検隊@沖縄に行ってきた。今回はそのレポートをお届けしようと思う。
カーネル/VM探検隊とは、カーネルや仮想マシンなどを代表とした、低レイヤーな話題でわいわい盛り上がる、とてもマニアックな勉強会である。しかし、私は比較的高レイヤーな話題を持って参戦してしまった。
■なぜか喋る
Twitterでホイホイ乗せられて、LTをすることになっていた。しかし、最近はWebのことばっかりやっていて、低レイヤーなネタなど思いつきそうにない。どうしたものかなぁと考えた末に、もういっそのこと高レイヤーな話題でつっきってしまおうと決めた。
大まかなテーマを決めたら、さらに細かく話の内容を考えていく。簡単なアウトラインを作成し、疑問に思ったところや気になったところは検索したり、実際にためしてみたりしながら、さらに内容を細かく組み立てていく。そうこうしているうちにアウトラインが完成したので、それを元にスライドを作成した……はずだった。
■はじめての沖縄
カーネル/VM探検隊の前日、沖縄に飛んだ。実は、これまで一度も沖縄にいったことがなかった。だから、勉強会もだが、沖縄観光もとても楽しみにしていたのだ。いきあたりばったりな観光ではあったが、見たことや食べたことがないものを何度も目の前にして、わくわくが止まらなかった。あと、とても暑かった。
そんなこんなで沖縄を満喫し、ホテルで発表に向けて最後の準備をしようかな、と思ったときの話である。
「うん、スライドに必要な記述が一部抜けてる。あと時間があれば簡単なデモをするつもりだったのにあんまコード書いてない。どうしよう」
「スライドはなんとか修正した、デモは後でなんかでっちあげるとして、もう一回時間計りながら発表の練習しよう……あれ、早口で喋りすぎてもらった時間の半分も使えてないじゃん」
準備したつもりが、こんなありさまである。だから、前日の準備は念入りにした方が良いと思った。
■当日
初めて行く場所ではたいてい迷うものだが、今回もやっぱり迷った。しかしなんとか教室までたどり着き、デモ用のファイルの最終チェックをしていた。
そうこうしているうちに、発表がスタートした。いわゆる「ておくれ(=高度な技術力をふんだんに発揮し、わけがわからないが、とにかく面白い発表をした人へ、敬意と賞賛を持って送られる栄誉ある称号のこと)」な発表が続いて、さて私は大丈夫なのだろうか……とかなり不安になった。
ひえー、と圧倒されていたら、私の順番がまわってきた。不安しかなかったが、とりあえずゆっくり喋ればなんとかなるさ、と思いながら喋ってみた。結果、なんとか時間を十分に使うことが出来た。あと、予想外のところでウケが取れてしまい、ちょっとだけびっくりした。
しかしやはり事前準備が足りなかったことが原因で、いろいろとテンパってしまったのは反省したい。だから、次発表するときはもっと早く作業を始めようと心に決めた。ちなみに今回発表した内容はこんな感じだ。
私のあとに続く発表者も、みんなどこかしら「ておくれ」ていて、非常に興味深い発表ばかりだった。低レイヤーな話題はわからないことや知らないことが多いけれど、とにかく面白かったし、発表者はみんな楽しそうだった。
その後、懇親会にも行ってみた。似たような分野に興味がある人同士で集まって話をするのは、やっぱり楽しい。それと、Twitterなどで交流があると、初対面でもなんとなく話しやすい感じがしたので、人見知りな人ほど事前交流は重要かもなあ、と思う。
■発表のススメ
やっぱり勉強会は聞くだけじゃなくて、発表するとさらに楽しいし、自分の勉強になるんじゃないかな、と思った。実際、今回発表した内容は「なんとなくは知ってるけど詳しく知りたい、じゃあ勉強して発表しよう」くらいのノリでテーマを決めた。で、実際、知らないことばっかり出てきて面白かったし、勉強にもなった。あと、勉強のモチベーションが維持しやすい感じもあった。
だから、皆さんも、聞くだけじゃなくて発表してみてはいかがだろうか。まずはLTから、はじめてみようじゃないか。