TOEIC SWテストへの道(4):「受験当日記、そして結果発表」
今度、同じ案件で一緒に働くことになった後輩さん(1年目の女性)が、どうやら現在、TOEIC700点台で800点が目標だそうです。本人に聞いたわけではなく、社内の共有フォルダにあった、新人研修時に作成された資料に書いてあったのを見まして。しかも、SWテストのことも知っているようで今後受験するとか何とか。ま、負けてる……。
さて、なかなかコラムを更新できずにいましたが、8月1日にTOEIC SWテストを受験してきました。結果もすでに返ってきました。受験体験記を今回は書いていきます。
■会場は大学のパソコン室
TOEIC SWテストは、いわゆるCBT(Computer Based Tests)です。IT系のベンダ資格と同じようなテストセンターで受験するのかと思っていたら、会場は大学のパソコン室でした。
会場に到着後、待合室(大学の講義室)に案内され、受験規約にサインをし、注意事項等の説明を受けました。その後、その教室で認定証用の写真を撮影してもらい、パソコン室に案内されて、受験をしました。
■Speaking Tests
まずはヘッドセットを装着します。その後、PCの画面をクリックして進めていきます。PC上でも注意事項等が書かれており、それを読み、画面を進めていくと、Speakingのテストがはじまります。
Q1-2 : Read a text aloud(音読問題)
300語程度の短文を45秒で黙読し、その後45秒間で音読します。ゆっくり読んでも30秒強といったところなので、落ち着いてゆっくり、はっきりと音読することが重要だと思います。
Q3 : Describe a picture(写真描写問題)
通常のTOEICのPart1のような写真が1枚表示され、45秒間で内容を説明します(準備時間は30秒)。どういったシーンで、誰が映っていて、何をしているのかを把握し、説明します。できれば、推測を入れて説明するとよいようです(例えば、買い物に来ている女性は主婦で、夕ご飯のおかずで迷っている、といったように)。
Q4-6 : Respond to questions(応答問題)
電話や街頭でインタビューを受ける、といったシチュエーションです。身近なことに関する質問に即答で答えます(回答時間は15秒。Q6のみ30秒)。「あなたの好きな○○は何ですか?」と尋ねられたら「私の好きな○○は△△です」のように答えればよいと思います。更に理由まで付け加えられると高評価です(「私の好きなペットは猫です。かわいいから」といったように)。
Q7-9 : Respond to questions using information provided(提示された情報に基づく応答問題)
ここから先は、今の僕のスキルでは、わけが分からなかったです(苦笑)。テレフォンオペレータみたいなシチュエーションで、画面に表示される、通常のTOEICのPart7に出てきそうな資料を30秒間読み、その後に、問い合わせに即答します(回答時間は15秒。Q9のみ30秒)。Q7と8は、まだ質問は単純ですがQ9は複雑な説明を求められます。
Q10 : Propose a solution(解決策を提案する問題)
留守番電話に残された問い合わせのメッセージに、折り返しで電話するというシチュエーションです。30秒で問い合わせに対する解決策を考え、60秒で答えます。わけが分からないと60秒はあっという間です(笑)。
Q11 : Express an opinion(意見を述べる問題)
「○○について、あなたはどう思われますか?」のような質問に対し、自分の意見を述べます。15秒で意見を組み立て、60秒間スピーチします。
■Writing Tests
Speakingが終わったら、次はWritingです。キーボードの配置はUS仕様であることに注意してください。一応、受験時にJIS配置とUS配置の対応表は配られます。
Q1-5 : Write a sentence based on a picture(写真描写問題)
SpeakingのQ3のように、写真の内容を説明します。Speakingと違うのは、一文で説明することと、画面に表示された単語(2語)を必ず、その一文で使わなければいけない、ということです。5つの問題は行き来可能で、5問を8分で回答します。8分経つと自動で画面が進みます。
Q6-7 : Respond to a written request(Eメール作成問題)
通常のTOEICのPart7に出てきそうな問い合わせメールに対して返答するという問題です。2つの問題は行き来できず、各問題に10分で答えます。10分経つと、次の問題に自動で進みます。
Q8 : Write an opinion essay(意見を記述する問題)
Speakingのラスト問題と同様、自分の意見を300語以上で記述していきます。30分という長丁場なので、わけが分からないと「早く終わらないかな」という感じになります(笑)。300語以上というのが、採点する上でどれだけ重要かは分かりません。しかし簡素な表現を使ったり同じ表現を繰り返し使ってもいいから300語以上を埋めたほうがよいのではないかと、個人的には思っています。
以上でテスト終了です。「あなたの回答を、今後の試験対策教材で採用しても良いか」というアンケートに答えたら退室です(このアンケートの回答内容は試験結果には響かないとのこと。当然ですが)。
■結果発表
先日、結果が返ってきました。以下の通りです。
Speaking、Writingともに、200点満点で100点。ちょうど5割でした。
そして4技能の点数をチャートにした図が綺麗な四角形で(笑)。TOEIC570点相当のアウトプット力というか、僕のインプットとアウトプットの技能はバランスがよいということだと思います。
またSpeakingに関しては発音のよさとイントネーション・アクセントのよさも3段階で評価されます。発音は中レベル、イントネーション・アクセントは最低レベルでした(苦笑)。
■とにかく、何か話す(書く)
試験全体でいえることですが、ちょっとした発音の悪さやスペルミス、文法ミスは試験の点数に大きく響きません。一番の評価ポイントは、「自分の意見を伝えようとすること」です。スラスラ話せる(書ける)、表現の種類も豊富。それなら高得点は間違いないですが、前提としては、間違えてもいいし同じような言い方を繰り返してもいいから、何か言う。何か書く。それが大事だと思います。普段の生活(日本語)でのコミュニケーションと同じです。
以上です。受験を考えている方の参考になれば幸いです。
今までのアウトプット学習がインプットにどれだけプラスになったか、来年1月に通常のTOEICを再受験します。目標は大きく730点(Bクラス)以上で! 570点から相当アップさせないとですが、頑張りたいと思います。