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TOEIC 600点への道 2009(6):「子供にかえって読み聞き練習」

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 以前紹介したZ会の模試をもう一度解きなおしています。リスニングはあまり進歩が見られませんでしたが、リーディングの正解数が前回よりも伸びました。Part7はまだ解きなおしていないものの、5と6の正解率と解くスピードが上がりました。着実に力がついてきているみたいです。今後は逆にリスニング練習を頑張らないと。

 さて、今回は総合的なリーディングとリスニングの対策について書いていきます。

■意外とあなどれない、子供向けコンテンツ

 最初、「英字新聞がいい」という有名な話から、「TIME」や「NY Times」といった新聞・雑誌のiPhoneアプリをダウンロードし、アプリから文章を読んでいました。が、400点レベルの自分にはわからない単語が多すぎて難しすぎました……。リスニングも同様で、海外のニュース系のPodcastを聞いてみてもついていけない。だからといって、「ESL Podcast」や「VOD Special English」のようなPodcastでは、扱う単語は易しいものが多いものの、TOEICのリスニングのスピードに比べたら遅すぎる……。

 そこで思いついたのが、ネイティブの子供向けのコンテンツを利用すること。

 以下、役に立ったコンテンツをご紹介します。

■こどもニュース系サイト

 Time for Kids
 The Learning Network (NY Times)
 Kids.gov

 上の2つはニュースサイト、一番下は政府系組織や自治体(州)の子供向けサイトへのリンク集です。子供向けといっても絵本のようなレベルのものではなく、ちゃんとした文章で書かれていて、単語も易しい単語が多いので読みやすくて勉強になるかと思います。

■小学校の教科書で学ぶ

 アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書

 デジタルコンテンツではなく、書籍です。以前、図書館で借りました。2週間で80ページほどしか読めずに返却し、後で自費で本屋さんで買いました(笑)。タイトルのとおり、アメリカの小学生向け歴史教科書から抜粋したものを、和訳と併せて掲載されています(左ページ:英文、右ページ:和訳文)。2週間で読みきれなかった理由は、文章構造が意外と難しかったからです。

 この本の読み方としては、

  • 常に1つひとつの文のS(主語)とV(文の動詞)ならびに5文型を意識しながらゆっくり読む
  • まずは英文を読む。わからない単語は推理しながら。すぐに和訳文は見ない
  • ある程度英文を読み進めたところで、和訳文を読み、自分の読解が正しいかチェックする

 以上の読み方で読み進めた甲斐があり、関係詞のある文やコンマ( , )区切りの文、例えば、

Mr. Morita, Japanese famous MC, asked her, "Have you cut hair?"
(日本の有名な司会者である森田さんが彼女に尋ねました。「髪切った?」)

このような感じのコンマ区切りの文の読解に慣れました。もっと多く区切られた文もあります。ホント、小学生向けとはいえ難しいんです……。

■大人になっても面白い「セサミストリート」

 Sesame Street Podcast (iTunesが起動します) icon

 リスニング対策としてオススメなのが、これも意外にあなどれない「セサミストリート」の動画Podcast。昔からある幼児向け番組ですが、喋るスピードはめちゃくちゃ速いんです(ネイティブの会話スピードが、そもそもこれくらいのスピードではあるかと思いますが)。会話速度は速いですが、当然ですが難しい単語は出てこない(出てきても、それがPodcastの放送で説明するテーマになる)ので、いいリスニング教材になるかと思います。

■ネイティブな学生に人気のニュース

 CNN Student News

 毎日聞いている動画Podcastです。Podcastとして配信されていますが、公式サイト上でも動画が見られる上にトランスクリプト(放送中の話し言葉をすべて文字に起こしたもの)も掲載されているので、サイト上で見た方が良いかもしれません。アメリカの主要な政治・経済ニュースをはじめ、ネイティブの学生に身近な話題を取り上げています。CNNですが、通常のCNN Newsよりは話すスピードは遅めかなと思います。

 また、CNN Student Newsでは、公式ブログ上で、あるニュース記事について学生に意見を書いてもらったり、Facebookの公式アカウントに学生が感想を書いたりしています。ネイティブの学生が書く文章なので、読みやすくてリーディングの勉強としてもオススメできます。

 ただし、紹介しておいて申し訳ありませんが、本年の更新は終了し、冬休みに入るそうです……。次回の更新は1月4日。それでも公式サイト上では以前の配信動画も見られるようなので、ぜひ。

■その他

 子供向けコンテンツとして普段利用しているのは、以上です。他には、リンクは省略させて頂きますが、先に挙げた「ESL Podcast」を倍速再生で聞いています。NHKの英語ニュースのPodcastは、日本のニュースを英語で話しているので、何の話題かわかりやすい点で聞いています。同じ意味で、CNETのニュースはIT関係の英語ニュースなので、同じく内容がわかりやすいかと思います。なんだかんだでCNNのニュースも聞いています。聞き取れなくてもいいので、速さに慣れるために、と思って。リーディング対策としては、「アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書」のような日英対訳で読める文章を読んでいます。「対訳」で検索をかけると、無料で読める日英対訳の文章もあります。対訳といっても、読解力をつけるのであれば、英文のすぐ下に日本語が書かれている文章より、英文と和訳文が分かれて書かれている文章を読むことをオススメします。

☆★☆

次回は、TOEICの試験とは無関係ですが、英語学習において非情に重要なアウトプット(ライティング、スピーキング)について書きたいと思います。リスニング、リーディングより勉強できていませんが、それでも、少しでもアウトプットを行えば、相互作用でインプットのスキルも向上しやすくなるのではないでしょうか。

Comment(3)

コメント

組長

こんばんは。組長です。

セサミストリート好きでした。カーミットという蛙のキャラが好きで、Youtubeでカーミットが出てくるコンテンツをチェックしました。話す速度が速いのでボケーと聞いてると(見てると?)「え、何て言ったの、カーミット??」ってなります。笑

2月末まで試験が続く(はず)なので、3月にでも久しぶりにTOEICを受けようと思います!や、「思う」じゃなく、「受けます」!!

まだ若い人

こんばんは。

素晴らしい学習教材ばかりですね!
特に歴史の教科書はいいですね。
これでいつでもアメリカ人の友達を作れる!?

そういえば速読には自分の英語力より
1段階下の英文を読みまくるのが効果があるんでしたっけ。
TOEICはとにかく早いですからね;

私はリスニング力を中心に鍛えていましたが、
ようやく少しずつものになってきました。
まだまだ知ってる単語でも聞き取れないことあるのですが;
PART3、4は問題文だけでなく、選択肢まで読むと
正解率かなりあがるのですが、そんな時間はないし…。
そもそも、それ英語力じゃなくて問題を解くためのワザなだけのような気もするし…悩ましい!

あずK

コメントありがとうございます。


組長さん>
喋るの、速いですよね、セサミストリート。
しかも、子供向けな所以か、声がキャラ作りされているのも難しくて。
クッキーモンスターの声は低すぎるし、エルモは高すぎるし(笑)。
カーミット、知っています。かわいいですよね。

やはりIT系の職業はIT系の試験の方が評価されると思いますので、
今頑張っている試験の勉強の方を今後も頑張ってください。
で、終わったらぜひTOEICを!


まだ若い人さん>
教材は一生懸命探しました(笑)。
歴史教科書は本当にいい本だと思います。
アメリカの人とコミュニケーションをとる場合、
アメリカの文化や歴史を知っておくのは凄く有益ですよね。

速く読む「速読」と遅く読む「精読」に分けられると思っています。
速読の学習は、確かに自分のレベルより少し下の文章が合っていますね。
自分の場合ですが、歴史教科書で精読の学習をした以降から
速読が出来るようになった気がします。

> PART3、4は問題文だけでなく、選択肢まで読むと
> 正解率かなりあがるのですが、そんな時間はないし…。

その話は、先日買った直前対策の本にも載っていました。
といっても、その本には、満点狙いの方にも参考になる項目もあるので、
正直4、500点レベルの人は全てを実践できないと思います^^;
出来ることだけ(問題文を読むだけ)で良いと思います。

> そもそも、それ英語力じゃなくて問題を解くためのワザなだけのような気もするし…悩ましい!

その気持ちは凄いよくわかります。
ああいうワザは、覚えれば、「点数がアップする」ではなくて
「より正確な英語レベル(の点数)が出る」だと思います。
言い方を変えれば「コツがわかっていないと実際より低くスキルを見積もられる」といいますか。
そう考えて、ある程度はコツを身につけておくと良いのではないでしょうか。

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