TOEIC 600点への道 2009(3):「スラッシュリーディングのススメ」
前々回の記事、エンジニアライフのアクセスランキングで週間1位。はじめての1位だったので、すごく嬉しかったです。読んでくださった方々、ありがとうございました。今後はないであろうこの奇跡を記念して、kwoutでスクリーンショットを取りました。
そうはいっても、前回、模試を解いてみたら、600点以上が目標であるにも関わらず400点台という結果。謙虚に勉強していきたいと思います。3カ月で200点分の英語力アップを目標に。
さて、前回、自分の場合はリーディングの点数が特に酷いことがわかり、もっと文法力と単語力を身につけなければならないことを痛感しました。そこで、iPhoneのアプリにある単語帳のアプリや文法力をつけるための学習アプリ(次回、紹介します)を落として学習を始めましたが。
文法のアプリを起動する→文法の問題を解いてみる→単語の意味がわからなくて問題を解くどころではない→単語帳で単語を覚えようという意識になる→単語帳アプリを起動する→例文がさっぱりわからず、やはり文法知識を固めようという意識になる→最初に戻る
という悪循環。例文が読めないのですから、普通の英語の長文なんてまともに読めないわけで、簡単な構造ならわかるものの、なんか名詞とか動詞とかがいくつもある一文が出てくると、もうお手上げ。
ここで、自分の勉強スタイルを振り返ってみました。
600点を取ろうと思うあまり、自分のレベルに合わないレベルの学習をしていたように感じました。長文を速く読もうとする練習とか。読めないのに。「そうはいっても400点は取れるレベルだから」という驕りがあったのかもしれません。
そこで、「自分の英語レベルは低いんだから」と謙虚に考えるようにし、単語や文法は置いておき、「ゆっくりでいいから、ひとつの文が5文型のどれにあたるかを考えながら読む」ことを心掛けながら英語の文章を読む練習をしました。
ここで5文型についておさらいすると、
■第1文型 S+V (SはVする)
She can work with romantic feeling.. (彼女は恋愛感情で仕事をすることができます)
■第2文型 S+V+C (S=Cの関係)
He is a president of venture business. He is an engineer too. (彼はベンチャー社長です。彼は技術者でもあります)
■第3文型 S+V+O (SはOをVする)
She is playing the violin. (彼女はバイオリンを弾いています)
■第4文型 S+V+O1+O2 (SはO1にO2をVする)
He talks us a nonsence from country. (彼は地方から戯言を話します)
■第5文型 S+V+O+C (O=Cの関係)
We call Kumi "Kumi-Cyo". (わたしたちは久実のことを「組長」と呼びます)
注1:冠詞など、細かい文法のミスはご了承下さい。
注2:例文の内容は気にしないで下さい。
以上、5種類の文型のどれにあたるかを考えながら訓練をしました。特にSとV。ひとつの文にSとVは1個ずつだけなので。一文の中に節があると、
I begged them that I should put off taking TOEIC exam for several months.(わたしはTOEICの受験を数カ月延期したいと懇願しました)
(注3:例文の内容はフィクションです。
したいですけど来年1月受験で受験料もすでに払っています)
のように、名詞や動詞が数個書かれていることもありますが、その文のSとVはあくまで「彼は主張した」(He bagged)です。その点を踏まえつつ、練習をしました。
さらに、Podcastをいろいろとダウンロードして見ていた中で、有用な情報を得ることができました。「スラッシュリーディング」というものです。これを紹介していたのが、「どんこば! TOEIC -WAOの楽々eラーニング-」という無料のPodcastです。
「どんこば!TOEIC -WAOの楽々eラーニング-」はこちらです(iTunesが起動します)。
「スラッシュリーディング」は、英文を頭から読んでいく際に、単語毎にスラッシュを入れて区切り、訳して読んでいくのではなく、ある程度の単語のまとまりでスラッシュを入れて区切って、英文を読みましょう、というものです。先程の英文を用いると
He begged them / that he should put off / taking TOEIC exam / for several months.
このような感じになります。人によって細かいルールは違うようですが、主に、前置詞、関係詞、分詞の前にスラッシュを入れて読んでいきます。
5文型を意識しつつ、このスラッシュリーディングを頭の中で実践しながら長文を読んでいったら、格段に理解力が変わったように感じました。スラッシュリーディングに慣れてしまえば長文読解(Part7)が時間切れになる可能性も減るのではないでしょうか。すごく良い情報を手に入れられたと思いました。思わず、「こういったことを教えてもらえるなら」と、WAOさんのeラーニングに申し込みそうになったくらいです(笑)。
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次回は、実際に使っている教材やコンテンツを紹介したいと思っています。
なんだかんだで、結構単語も覚えられていますし、文法も高校で習った文法を思い出してきています。リスニング練習も行っていて、少しは早い話し方でもわかるようになってきましたが、そのあたりの話はまた追々、ということで。
コメント
第3バイオリン
あずKさん
こんばんは。
今回は、とにかく例文を読んで爆笑しました。
実は学生時代に一度カレッジTOEICを受けて、あまりにひどい点数を取ってしまって
(信じられないかもしれませんが、400点を切りました。ほとんど勉強しなかったしな・・・)
「もう二度とTOEICは受けない!」と決心して、そのまま英語とは必要以上に関わらない生活していました。
実際、今のところは英語の必要性がない環境にいますが、
(同日にああいうコラムをぶつけたくらいですし)
あずKさんのコラムを読んでいると、楽しそうに勉強しているな、
私もちょっとやってみようかな、なんて思ってみました。
とか言ったら本当にやらなくちゃいけなくなるか、やっぱり言うのやめたほうがよかったかも(笑)
組長
こんばんは。
スラッシュリーディング懐かしいですー。高校の時に英語の先生にやらされてました。意味というか、文脈をつかみやすくなりますよね。
私の場合、
I want to beg them that I should put off taking LPIC exam for several months.
begが他動詞か、自動詞かは調べておりません・・・(笑)。
まだ若い人
こんばんは。
自分のレベルに合わせて勉強しないと効果が薄いというのは
聞いた事があります。
スラッシュリーディングはとてもよさそうな感じがします。
頭から部分、部分を訳していくみたいな感じでしょうか?
難しい問題は分解する。いろんな事の鉄則ですね!
私は今、音読筆写(英文を書きながら発声する)や
ヴォーカル・アイ・シャドウイング(英文を見ながら聞く&発声する)
で勉強しています。
話せるものは、聞こえる。
話せるものは、書ける。
書けるものは読める。
という理論らしいですが、なかなか読み書きは難しいです。
高校生の時に英語は3カ月で効果が出ると言われましたが、
今はもうあの時ほど頭軟らかくないし…いやまだ若いですけどね!
あずK
皆様、コメントありがとうございます。
第3バイオリンさん>
一度、逆転仕事術さんみたいに内輪ネタをやってみたかったので(笑)。
英作文に慣れていないゆえ難産でしたが、爆笑してもらえて良かったです。
確か450点前後で英検準2級(高2英語)レベルらしいので、
実質中学卒業レベルの英語力な自分からしてみたら
400を下回るのはおかしな話では無いと思います。
勉強できていなかった、とのことですから尚の事。
自分も仕事上では英語を使うことのない環境にいますので
今まで「別に英語はいらないよなあ」というスタンスでしたが、
・iPod touchを買った
・コラムのネタにしようと決めた
・コラムに書いたら「受験します」と書いてくれた方がいる(勉強仲間がいる)
・勉強する程、効果が実感できている
などの理由で楽しく勉強できていますね。
もちろん、エンジニアライフに書いたら「後には引けない」というリスクは
考えましたけど、「ネタにしたら楽しそう」という気持ちが勝りました(笑)。
> とか言ったら本当にやらなくちゃいけなくなるか、やっぱり言うのやめたほうがよかったかも(笑)
気が向いたら、ぜひ。仲間はいますので^^
組長さん>
「頭から訳す」だけなら以前から行ってはいましたが、単語ひとつひとつで見ていたので、
主語と動詞が入り乱れていると文法知識も忘れている点と合い重なって
わからなくなるんですよね。
スラッシュリーディングのような「ある程度のかたまりで区切って」頭から読んでいくと
凄く読みやすくなりました。
それを高校で習えたなんて、羨ましいです(笑)。
> I want to beg them that I should put off taking LPIC exam for several months.
なるほど。勉強になります。
begは、ヤフーの和英で意味だけを調べたので、自動詞か他動詞かまで
見てませんでした…。^^;
まだ若い人さん>
九九がわかっていないのに割り算の勉強に取り組んだ、
みたいなことをしていていたんだなあと思います^^;
何もかもがわからんって感じでした…。
> 頭から部分、部分を訳していくみたいな感じでしょうか?
そうですね。頭から部分部分を訳していく感じです。
英語は、強調したいことを文の最初の方に持ってくる、という話を聞いたことがあるので、
頭から訳すのは言語的に合っていると思います。
ただ、スラッシュリーディングを知らない頃は、単語一つひとつを見て訳していたので、
長い一文になるとわからなくなるんですよね…。
分解するとわかりやすくなる、が、
分解しすぎるとわけがわからなくなるのかもしれません。
> 音読筆写、ヴォーカル・アイ・シャドウイング
これは効果のありそうな勉強法ですね。教えて頂いてありがとうございます。
実は最近、ライティングとスピーキングもやらないと
英語力のアップ(点数のアップ)には繋がらないのかなあ、
書ける・話せるレベルになれば文法問題も簡単になるのかなあ、と、ふと思いまして。
実際、今回の例文ですら、
「5文型に当てはめるとはいえ、どうやって文を作ればいいのか」と悩んだので、
スラスラ英文が書ける(言える)ようになる勉強もしたいです。
自分もアラサーなので、確かに年齢による吸収力の衰えは感じますが、
勉強の工夫やモチベーション次第では補えると思いますよ。
これからもお互い頑張りましょうね!