初めてのことを楽しく行うコツ:破
こんにちは。
今回は、「初めてのことを楽しく行うコツ」の続編です。先の記事では、初めて経験することに対しては「初心者なんだからできなくて当然だと割り切った上で勉強する」ことを書きました。今回は、初経験から少々経ち、少しだけ慣れてきたときに壁にぶつかり、精神的に落ち込んだ場合の話を書いていこうと思います。
ちなみに、タイトルですが、「続・初めてのことを楽しく行うコツ」で良かったのですが、流行りの映画をリスペクトしました。といっても、その映画はまだ観ていません。前作の映画は先日テレビで観ました。懐かしかったです。
■きっかけは、またフットサルで
前回と同じく、今回も経験したときに考えたことの話です。あれから毎月、フットサルは続けています。先輩主催の会社のフットサルにも行っていますし、自分で初心者講習に出かけたりもしています。
先月の会社のフットサルで行った練習で「1対1練習」をしました。1人がボールを持っているのに対して、もう1人がボールを奪いに行く練習です(ボールを持っている方は奪われないようにします)。その練習、どうしてもできませんでした。奪えないし、奪われるし。「相手の先輩、練習にならないって思っているだろうなあ……」と、自信を喪失していきまして。
その発展形の練習として、何人かで輪になって、ボールを持つ人は別の人にパスを出して奪われないようにする(奪う人は1人で輪の中心に入って、持っている人から奪おうとする)練習もしました。やはり取れないんです。
「自分が奪いに行こうとする → 相手は左隣の人にパス→その人の所へ奪いに行こうとする → 相手は左隣の人にパス → (繰り返し)」という状態で、奪えるまで交代できないルールであったため、輪の中を時計回りにグルグルグルグル回るだけ。ついには回りすぎて三半規管をおかしくしてしまい、嘔吐しかけました。まともに運動できない程に気持ち悪くなったので、その回の練習は、それ以降ずっと見学となってしまいました……。
それから数週間後の部署の飲み会で、「どうしてもボールを取れない。自分にはまだこの練習は早すぎる。なので、その練習をする意義を感じない」という旨を先輩に言いました。そのときに返された返事は、「奪おうとする意欲が弱いだけ。必死になれば誰だって1回は取れる」という精神論で返答されてしまいました。
このコラムを、その先輩が見ているので迷った挙句、勇気を出して書きます。建前上「そうなんですかね」と返答したものの、本心では「それは、フットサルができる人の論理だと思う」と、どうしても納得できず、「それができないとフットサルにならないのであれば、もう2度とフットサルはやらない」と本気で思いました。
■思い留まって考え直してみる
あのときは本気でそう思いましたが、とあるコミュニティサイトでこの件のことを書いて「できない人がボールを奪いに行こうとする必要があるのか」を質問してみたり、あれだけ楽しかったフットサルをなぜ「もうやらない」と思うようになったのかを自己分析してみたりして、自分なりの答え、つまり「また楽しくフットサルができるようになるためにはどうするか」を見つけたので、以下に書いていきます。
○今日まででできるようになったことに自信を持つ
1つのことができないと思い悩む必要などないのかな、と思いました。例えば、目的の場所にパスを出すのがうまくいく確率が1割から2割に上がったとしても成長しているはずです(それでも赤点だったとしても)。ほんの少しでも成長した自分には自信を持っていいのかな、と。せっかくここまで上手くなったのに、たった1つのことで全否定することはないよなあ、と思いました。
○なぜそれをするか、明確な目的を考える
コミュニティサイトで質問したときの返事として、「別にボールを奪えなくても、相手がパスを出したかったコースを塞ぐ等の邪魔をできるから」という返事をいただけました。その返答をいただいて、すごく気持ちが楽になりました。つまり、それを行う「明確な目的や意義」があれば、頑張ろうとすることができるのではないでしょうか。ただし、人によるかもしれませんが「続けていれば、いつかはできるようになる」といったような、未来に対する確実性のない目的では、動機付けにならないと思います。
○周りの人達と同じレベルへの到達を急がない
最初は「自分は初心者だから」と割り切っていたものが、少しできるようになったために、割り切っていたことを忘れ、向上心が加速しすぎていたのかもしれません。向上心が加速しすぎて相当遠くへ行ってしまっているのにスキルが伴っていない、つまり、求めている地点と現在いる地点に開きがありすぎると自信喪失の元になってしまうのではないでしょうか。今一度、自分がいる地点を見つめなおして、自分のスピードで自分なりに努力する方が良いと思いました。
○それができなくても楽しめることを再認識する
本来は上記3点で終わるはずでしたが、もう1点追加で。その3点を意識しながら、先日はじめて会う方々のグループに混じってフットサルをしてきた(某SNSのオフ会です)ときに感じたことです。そのグループは、やはりうまい方々ばかりで、不安になることもありましたが、3時間フットサルを続けて、すごく楽しかったです。1回だけですが、ゴールを決めたときが1番嬉しかったです。やはりゴールを決めると楽しいんです。だからフットサルを続けてこられたのかなと思っています。できないことに執着しすぎて楽しめなくなるよりも、今自分ができることを精一杯やって、「これだから、やめられない」と思えるような楽しさを改めて感じてみると、また楽しく頑張れるのではないでしょうか。
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例えば仕事でも、「まだ自分は○○ができない」「同期は皆、成長しているっていうのに自分ときたら……」と思うこともあると思います。自分もそうだったので。でも、未だにできない(と自分自身は思っている)ことにだけ執着して悲観的になり、自分の全てを否定しないで、
- 今日までで、できるようになったことに自信をもつ
- なぜそれをするか、明確な目的を考える
- 周りの人達と同じレベルへの到達を急がない
- それができなくても楽しめることを再認識する
以上の4点を意識して、仕事に取り組むと、少し心が楽になるのではないでしょうか。
コメント
某先輩
お疲れ様です。会社の某先輩です。
こんな言い方をすると失礼かもしれないけれど、あまりスポーツが得意でないあずK君が、たった数回の練習に参加しただけで、出来る人と同じように動けるか?と言うと、まずそんなコトは不可能です。そんなコトは百も承知です。(ゴールデンエイジ世代の小学生なら話は別ですけど…)
このコラムを読んで私が感じたコトは、まず、他人と比較し過ぎていて、本心から楽しんでいない。上手に出来てる人と自分を比較してません?それって何か意味があるんですか?比較すると上手になるんですか? 今は上手じゃなくても、コツコツと努力すれば少なくとも今よりは上手になる筈です。頭では理解出来ていてもカラダが思うように動かないのは、幼い時からの積み重ねなので、こればっかりは経験値がモノを言います。小学生の頃、中学・高校と運動系の部活をやっていた人は、種目に関係なくカラダが動くのです。(モチロン、個人差はあるけどね)
あまり上手じゃなくてもイイじゃん。一生懸命にやって楽しむことを心掛けていれば、自然と上達するモンです。
鳥かご練習のところで『「奪おうとする意欲が弱いだけ。必死になれば誰だって1回は取れる」という精神論で返答され…』と書いてますが、別に精神論ではないんですよ。あの時の君の動きや態度を見ていると、「最初からボールなんて取れないや」とか「僕は下手だから鬼なんて無理だよ」というネガティブなオーラがドロドロ出ていました。結果、グルグルと回って気分が悪くなってしまいましたが、別に鬼はグルグル回らなくてもイイんですよ。そんなルール無いですし。(笑)
実際のゲーム(試合)を想像して下さい。フットサルは効率的にボールを回しながら敵陣のゴール近くまでボールを運んで点を取ります。鳥かご練習はゲームに近い最も効率的で実践的な練習方法なんです。
上にも書いてますが、ボールが取れなくてもパスコースを塞ぐことが出来ます。速いプレッシャーを与えれば、ボールを持った選手がミスをするかもしれません。同じペースでダラダラとやっても疲れるだけで意味が無いのです。
練習やゲームで疑問を感じたり、どうしたら良いかわからないことがあったら、どうして身近な私やYさんに相談に来ないんでしょ? そんなに話し辛いですか?
どうやったらフットサルが上手になるか?と言えば、フットサルを好きになること。楽しむこと。コレに尽きるでしょう。(ありきたりですが…)
少なくとも、私は毎日5分くらいはボールを使って狭い場所でも出来る練習を続けています。そんなに特別なコトはしてません。もっと上手になるために、今の自分に足りないコトを毎日少しだけ無理の無い範囲で努力してるだけです。まぁ、好きなので別に苦にはならないんですけどね。
少々長くなりましたが、フットサルは個人種目ではなく団体種目です。一人でも楽しめないメンバーが居たり、嫌々やってたり不貞腐れ(そういう気持ちで)参加していると、周りに居るメンバーにも目には見えませんが空気が伝わってきます。
他人と自分のプレーを比較する前に、そういった部分を気にして下さい。
自分では抑えているつもりかもしれませんが、手に取るようにわかりますよ。(笑)
…というワケで、次回のフットサルもお待ちしています。(あ、飲み会だっけ?)
某先輩
補足です。
自分で書いたモノを、少し時間を空けてから読み返してみると、なんだか伝えたいことの半分くらいしか伝えられてなくて、誤解されてしまいそうな気がしたので、この話題を酒の肴に、近いうちに飲みにでも行きましょう。(^-^)