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(続)辞め方の作法 -あなたがいなくなったって大丈夫!

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Anubisさんのコラム「辞め方の作法」を読んで思ったことがあります。

職場に迷惑がかかるから辞められない、のウソ

 会社を辞めるというのは、本人にとっては一大事です。自分が辞めてしまったら今の職場はどうなってしまうのか? かなり混乱するだろうし、残った人たちに多大な迷惑をかけてしまいます。そう思うと、無責任に今の仕事を投げ出してしまうことなんてできない、と思って辞めることをやめてしまいます。多くの仕事を抱えている人、そしてまじめな人ほどそう思うのではないでしょうか。

 以前に私が2度目の転職をしたときは「自分が今の会社を辞めたらかなり混乱するだろうな」と、思っていました。そのために引き継ぎ資料をしっかりと作っておきました。そして迷惑をかけてしまうという後ろめたさを感じながら退職しました。送別会をしてくれたものの、ちょっと冷たい視線も感じました。

あべっかんがいなくたってへっちゃらだった

 それから2~3ヶ月してから、元の職場にいた人の一人に会う機会があったので聞いてみました。

「K君やT君が引き継いだ仕事はちゃんとできてる?」「S嬢は私がいなくて寂しがってるのでは?」

話を聞くと特に混乱していないとのことでした。私が作った引き継ぎ資料が完璧だったのでしょうか? それも否定はしません。でもそれよりも「自分が思っているほど自分の存在は大きくなかった」ようです。K君に引き継いだ仕事は、私がやっていたほど丁寧にやらなくてもなんとかなっているようです。T君に引き継いだはずの仕事は行われていないようです。実はやらなくてもいい仕事だったということでしょうか。そしてS嬢が私に気があって、寂がっているだろうというのは私の勘違いのようでした(笑)。

あなたが辞めてもそれほど困らない

 私は毎日がんばって会社に貢献していたつもりだったのに、実はいなくなってもあまり影響がなかったのです。職場というのはそんなものです。あなたが職場を支えているつもりだったとしても、混乱するのは最初の何週間かだけで、いなくなってもなんとかなるのです。辞めてしまった人はすぐに忘れられてしまうものです。

 プロ野球のチームでは、主力選手が他チームや大リーグに行ってしまうことがよくあります。あの選手がいなくなったらチーム力がガタ落ちじゃないか、と思うものの、そうでもなかったりします。主力選手の陰に隠れていて活躍する機会がなかった選手にチャンスが回ってきて力を発揮することがあるのです。

 プロ野球チームと同じように、会社を辞めて自分がやっていた仕事を後任に譲ることで後任者が主役になれるのです。ですから、職場に迷惑がかかるから今の会社を辞められないと思うことはないのです。より良さそうな仕事を見つけることができたなら、新しい世界に飛び込んでみましょう。ただし私は責任はとりませんのであくまで自己責任で!

 前の会社の人にはすっかり忘れられてしまったあべっかんでした。

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