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ゴールデンウィークの予定は? -連休の計画を立てないように社畜を洗脳する?!

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ゴールデンウィークの予定は?

「ゴールデンウィークの予定は?」と聞かれたのですが、「え?っ」。

 昨年までは何年か同じプロジェクトの仕事をしていましたが、ゴールデンウィークやお盆休みや正月休みの前になるたびに、「連休中に出社してもらうことになるかもしれない」と言われていました。ですから、連休前に旅行などに出かける予定を立てることはありませんでした。

今年は別のプロジェクトの仕事をすることになり、連休はちゃんと休めるのですが、まだ何も予定を立てていませんでした。

学習性無力感

 学習性無力感という現象があります。動物に電気ショックを与え続けて、どうやっても回避できないという状況に長く置くと、回避できる状況に移しても回避する努力をしなくなるそうです。つまり「どうやっても無駄だ」と思ってしまうとその後あらゆる努力をしなくなってしまうということです。

 プロジェクトで最初から無理な計画が立てられてしまうことがときどきあります。計画通りに進めようと頑張って努力したものの締め切りに間に合わなかった。そんなことが何度か繰り返されると、「頑張っても計画通りになんて進まない」とあきらめて努力しないようになってしまいます。そんな経験があるのは私だけではないはず。

努力しても、いくら頑張っても達成できない計画。いつもそんな計画を立てているとメンバーはあきらめて努力しないようになってしまいます。これも学習性無力感と同じようなものではないでしょうか。

ゴールの見えないやり直し

 あるところで記事の企画からライティングまでを添削指導してくれるという企画があったので私はやってみました。ところが、何度もやりなおしとをくらってしまいました。よかれと思って書いて出しても「こういう視点で見直してみましょう」「このフォーマットで書き直してみましょう」となって先に進めません。 どうやっても直せと言われてしまうようでモチベーションが下がります。だからぁ、これでいいと思って書いたのに。書き直したって同じにようにしかならないよ、どこを直すのか指定してよ、と。

 会社で技術文書を書くときに、何度提出しても必ず直せと指示が入ります。納得できる指摘も少しはありますが、どう気に入らないのか分からないこともあります。そもそもその上司よりも私の方がこうやってずっと多くの文章を書いていて、ずっと多くの人に読まれているのです。なのに読んだ上司の好みでやり直しと言われてしまいます。1回、2回ならいいのですが、さらに4回、5回とやり直しになってしまうと、そんなに気に入らないならあんたが好きなように直してよ、とやる気が失せます。何を書いてもどうせ直せと言われてしまう、これも学習性無力感のようになってしまいます。

従順な社畜として育てられる

 そして冒頭の話に戻ります。連休が近づくたびに、「連休中は出社してもらうかもしれない」と何年も言われ続けてきたらどうなるでしょうか? どうせ連休になっても休めない、と無意識のうちに思うようになってしまします。学習性無力感と似たようなものです。そしてそのプロジェクトから脱退した今でも、連休前にレジャーの計画を立てるという気持ちがなくなっていたのです。

 知らず知らずのうちに、無力感を植え付けられて従順な社畜として育てられていたのかもしれません。これはヤバい! 今からでもゴールデンウィーク中の予定を立てておきましょう。

 あべっかんでした。

 ※「学習性無力感で何もやる気が出ないときは -やる気の敵との闘いは続く」

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