コラムニスト対談 -Anubis vs あべっかん(前編)
対談シリーズ第2弾。今回は「101回死んだエンジニア」Anubisさんと対談をしました。Anubisさんの書いたコラム数はエンジニアライフでダントツです。その秘密を探ってみましょう。
あべっかん「Anubisさん。ここは完全防音の密室だから、どんなにヤバイことを話しても大丈夫。どんどんしゃべって欲しい(って、ネットで公開するんだけどね)」
Anubis 「そうですね。拳銃撃っても外には聞こえなさそうですね」
(写真は合成です;そりゃそうだ!)
幻の小説と公開停止のコラム
あべっかん「Anubisさんはどんなときにコラムを書いているの?」
Anubis「閃いたらその時書く。書けと言われたらその場で書く。タイトルの一言があればコラム一本書ける」
あ「私もタイトルの一言で書けるようになってきた。だけどずっと同じ感じで書いてると飽きてしまう。だからときどき、小説とか続きものとか、この対談のような企画を混ぜているけどそれが面白い。今度はどんなことを企もうかと(笑)」
Anu「小説に関しては昔書いたことがある。途中まではエンジニアライフでよく見かける感じのやつだが、中盤、核戦争が起きて世界が壊滅する展開だった。 しかし、東日本大震災と重なってしまい、編集から差し止めを食らった。さすがにこの内容をこの状況で出すのはまずいだろうと。今は封印された予言書になっている(笑)」
あ「予言書を読めなかったのは残念! Anubisさんのコラムって、鋭い切り口で書いていたかと思うと、おっぱいを連呼したり振られた愚痴を書いていたり、大人なんだか子どもなんだか(笑)」
Anu「大人か子供かと言えば、明らかに子供だと思う。だって、子供の方が意見が鋭い。もし子供の質問に一つ一つ真摯に答えていくとしたら、結構な思考力が必要だ。 ちなみに、自由におっぱいを連呼しすぎて、何かの基準に引っかかったらしい。今はそのコラムは公開停止になってるらしい。エンジニアライフで公開停止になったのは、私が初めてではないかな。編集者さん、ごめんなさい(笑)」
コラムでは自信を持って言い切れ!
あ「Anubisさんは自信を持って書いているのがわかる。○○だ! △△なんてクソくらえ、って感じで常に断定しているし」
Anu「自分の意見なら断定してもいいんじゃないかな。別に間違えていても良いわけだし。私の意見が絶対という訳でもない。 異論があるなら大歓迎。筋を通した意見であれば、こちらも読んでいてためになる」
あ「私もコラムではなるべく断定するようにしている。○○だと思います。・・・かもしれません。・・・ではないでしょうか。っていうような表現だと書いている方も弱気になっちゃう」
Anu「断定しないと理論って成り立たない。何々だと思う、とかクッションを一つ入れるとブレる。根拠が説明できるなら、バンバン断定していいんじゃないの。 半面、断定を使うと内容が引き締まる。使う場所と人を選ぶ表現だと思う」
あ「ここのコラムニストだとAhfさんは『かもしれません』が多いよね。人当たりがいいのか反論が怖いのか?!」
Anu「個性でしょう。コラムニストが私みたいなのばっかりだと、編集者が苦労すると思う」
あ「たしかに!」
炎上してこそ一人前?
あ「Anubis さんはコラムが炎上したことは何度もあるでしょ」
Anu「いや、炎上したことは無いという認識。内容が稚拙過ぎて炎上に計上していない。 確かに、ムカっとくるコメントが大量に付いたことはあったが、どれもコラムの内容を誤読してるし、反論としては幼稚過ぎて意見として成り立っていない。それどころか、日本語としてもおかしい」
あ(それって炎上って言うのでは...)
Anu「一つ一つ徹底論破してるのでそうでもない。むしろ、弄って遊んでる。 よく読んで添削とかしたりもする。人に伝わる話し方を学ぶにはよい教材になった。 一見、『何言ってるんだ?コイツ』みたいな人でも、話を整理するとそうでもなかったり。 会話をすれば話を聞く気の無い人は判別できるので、そういう人には『二度とコメントつけるな』と言えばそれですむ」
あ「Anubis さんはコメントしてきた相手をぶった斬ってるよね」
Anu「以前コラムにも書いたことがあるが、クソコメントにはパターンがある。コラムを全部読んでいない。それだけだ。 内容も理解せずに批判するのでツッコミどころが満載だ。本当にこんな人がエンジニアやってて大丈夫か?と思うくらいにです。 日本語から崩壊しているので、添削して『こういう意見ですか?』ってよく確認していたなぁ。 多分本人は気づいていないと思うが、書いてある内容で誰が書いたか結構特定できたりするんですよ。そういうの見て、たまにニヤニヤしてた」
あ「あったねえ、そういうコメントの応酬が。Anubisさんとコメントで闘うには度胸がいるよ!」
Anu「クソコメントを付ける本人は、私を論破して『たいしたことないな』とでも言いたいようだが、むしろ新たなネタを提供してくれている。 結果的には私の肥やしになって成長を促してくれてもいる。 読んで最初はムカっとくることもあるが、よく読んでみると微笑ましくも見えてくるのが不思議だ」
あ「なんだか楽しそうにやっているなあ!」
Anu「それにIT業界の仕事は炎上するのものだし、炎上火消しエンジニアなので、それを消火するのが仕事です(笑)」
打率は低くてもいい
あ「毎週コラムを書いているけど、うまく書けなかったと思うことってある?」
Anu「私は読む人の一割が納得すれば上出来というスタンスで書いている。あと、十本書いて一本当たれば上出来だと。 合わせて考えれば、成功率1%ですかね。99本クソコラム書いてれば、1本や2本は良いコラムが書けると思う。プロとして文章書いてたら、成功率が1%だったら速攻でクビだろうけど」
あ「1%というのは少なすぎるのでは? Anubisさんのコラムはもっと打率高いでしょ」
Anu「コメントをよく読むと、肯定的な意見も多いからもう少し高いかな?!」
あ「そういえばある人が言っていた。本をたくさん読め。ためにならない本ばかりだということを恐れるな。10冊読んで、1冊でも心に残るホームラン本があれば充分だと。読む人も、書く人も、はずれになることを恐れずにどんどん読み、どんどん書くことが大切だよね。 Anubisさんのコラムの本数はダントツだからすごいよなあ」
こんな感じで対談は後半に続きます。
コメント
仲澤@失業者
あぁっ、いいなぁ飲み会。
飲みに関して質問があります。
1.酒を飲んでから(または飲みながら)コラムを書いたことがある。(はい・いいえ)
---自分は飲んで雑誌記事を書き、編集者に突っ返されたことがあります。
2.一人で飲むことが多い。(はい・いいえ)
---昔はそうでした。
3.家で飲むことがほとんどだ。(はい・いいえ)
---自分は、いいえ。つまんないし。
abekkan
>仲澤さん
お答えします。
1.酒を飲んでから(または飲みながら)コラムを書いたことがある。→はい
飲んだ方がよく書けたりします。ノリがよくなるので(^^ゞ
2.一人で飲むことが多い。→はい
といっても、行きつけの店に行けば常連客も店員もお友達ですが。
3.家で飲むことがほとんどだ。→いいえ
書きながら飲むときは家ですけど。
吞兵衛だなあ。
ksiroi
断定する人は仕事してると世知辛い気がするんです…
組織の中だと出世できないタイプだよね、と言われてまぁぐうの音も出ないというか
なんで曖昧な挙動するやつが出世できるのか不思議でならないというか…
abekkan
> ksiroi さん
そうですねえ。
出る釘は打たれるってことでしょうか。
でもそんなことを気にしていたら本当の大物にはなれないかもしれませんね。
じゃなかった、本当の大物にはなれないに違いない!! (笑)