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並べば誰でも美人に見える-相対評価でいいのなら

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 「しまった! 今日も見ちゃったよ(-_-;)」

■並んだ女性を美しく見せる彫刻

 出勤時にちょっと遠回りをして小川沿いの散歩道を歩く。川にはカメやサギやカワセミを見かけることもある。天気のいい日はここを通ると心地よい。ところがうっかり左手に視線を向けてしまうと道沿いにある見たくない彫刻が目に入ってしまう。

 裸体のおばちゃん5人組。肩を組んで踊っている。髪はボウボウ、二重あごに三段腹。体重は100kg近くあるだろうか。このぜい肉を見せられて、せっかくの朝のすがすがしい気分が台無しだ。ここに置くより遊園地のホラー館の方が似合うかも。インパクトがあるってことは立派な作品ってことなのだけど(彫刻の写真はこちらにありますが、気分が悪くなることがあるので見てはいけません)。

 しかし、この彫刻の隣で写真を撮ったら、女性は誰でも美しく見えるんだろうなあ。あくまで相対評価だけれども(^_^;)。

■相対評価で評価すると

 ところで、レベルの高い環境でしばらく働いてから別の環境に移ると、こんな低レベルなことやってるのかと思うことがないだろうか。初歩的なバグが平気で入っているコード。やった証拠を作るためだけの意味のないレビュー。遅れるのが明らかなタスクスケジュール。そのときは自分だけ「相対的に」レベルが高いと感じられる。でもその環境に長く浸っていると知らず知らずのうちに巻き込まれてしまって、自分もレベルの低いエンジニアに近づいている。

 反対に、レベルの低いな環境からレベル高い環境に移ると最初は大変だ。今までのやり方では通用しない。細心の注意を払い、新しいことをたくさん学ばなくてはいけない。ついていくのがきつい。自分はなんてダメなんだろう、と落ち込む。でも落ち込む必要はない。そこのレベルが高すぎるのかもしれないし、しばらく頑張っていれば慣れてきてレベルの高いエンジニアに近づけるはずだ。

■絶対評価で自分を見つめて

 いずれにしても「相対的な」評価だけで自分を見てはいけないと思う。職場のグループ内だけで評価していたり、社内だけで評価していたりでは自分の力量は評価できない。別の部署や他社のエンジニアにも目を向けて、絶対的な評価で自分を見つめないと正しい評価もできないし、進歩もしないのではないだろうか。

 出勤中にこの彫刻を見てそんなことを考えた。ちょっと強引だが(^_^;)。

 「おはようございます」 会社に着いた。あれっ、今日は総務のおばちゃんがなんだかきれいに見えるぞ。あっ、さっきあの彫刻を見たからか。相対評価をしてた!

 abekkanでした。

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