ネット選挙活動が始まった-質問サイトの試練ってないの?
「ネット選挙活動が始まったら、炎上する政治家が増えるんじゃないの?」と思っていたが。
■ネット選挙活動
ネット選挙活動が始まった。候補者たちは活動した様子をせっせとツイッターやSNSに書きこんでいる。また世間を騒がせるような問題発言をする人がいるんじゃないかと心配していたが、いまのところ大きな問題はなさそうだ。
候補者のホームページなどでは、「ご意見・ご質問」を受け付けている。だが回答はメールで個別に送る形が多いようだ。質問サイトのように誰もが勝手に投稿できるようになっていたら、下手な回答をすると炎上しかねない。さすがにそれは避けている。
そういった安全策が多いためかどうかは分からないが、ネット選挙活動解禁となってもそれほど盛り上がっていない。
■質問コーナーって
日本の主要な質問サイトと言えば、Yahoo!知恵袋に、教えて!Goo、そしてここのQA@ITだろう(???)。これらのサイトでは自由に投稿された質問に対して、答えられる人が善意で回答する。答えたいと思った質問にだけ気ままに回答すればよい。
また、雑誌やラジオでは、有名人への悩み相談コーナーがよくある。そういったところには、読者からたくさんの相談が届くだろう。回答者は多くの相談の中から答えられるものを選んで回答すればよい。
質問コーナーというものは、回答者が苦労しなくてもいいようになっている。
■回答者指名制質問サイト
ところが、ちょっと違うサイトを見つけた。
結婚生活や子育てに関するお悩みを解決するQ&Aコラムサイト「パピマミ」。悩みに回答するサイトなのだが、回答の仕方がちょっと違う。質問を投稿するときに回答者を選択する欄がある。20人くらいの自称「専門家」が載っている。例えば、「三尾幸司(育児書コンシェルジュ)」とか、幸せ夫婦研究科とか、イヤイヤ期専門家、などから回答者を選択する。
回答する方はきっと大変だろう。答えにくい質問でも指名されては逃げるわけにはいかない。ありきたりの回答にならないように、かつ誰からも反感を買わないように答えなくてはいけない。だが、大変なだけに、回答することが専門家としてのスキルを高めることにもなっていそうだ。そういう意味ではいいシステムではないだろうか。
政治家もこういう指名制の質問サイトで何でもオープンに答えてくれるといいと思う。ダメな候補者は炎上して淘汰される。耐え抜いた者が票を得ることができる「質問サイトの試練」。そんなサイトもあり、ネット投票もできれば本当の「ネット選挙」になる。もっともっとIT化してほしいものだ。
■7/21は何の日?
ネット選挙活動で投票率のアップも期待されている参議院議員選挙。みなさん、忘れずに投票に行きましょう。私の家のカレンダーにも、7/21には大きな○印がつけてある。
んっ?、よく見ると、次女の誕生日の印だった(^_^;)。
abekkanでした。