サッカーの判定を巡る刺殺事件-ITシステムで誤審をなくせ
「ストライク!」、「え~っ、あれがっ?」
以前のコラムにも書いたが、私はときどきソフトボールの審判をやる。私の場合はミスジャッジしてもちょっと文句を言われるくらいで済むが。
■判定を巡る事件が多発
先週、ブラジルでサッカーの試合中に選手と口論になった審判が選手を刺殺し、怒ったファンが審判を切り刻むという酷い事件があった。
先日はインドネシアでボクシングの判定を巡り観客同士が乱闘になり、とばっちりで17人が圧死したという事件もあった。
ベテランプログラマーもバグを埋め込む。名審判にだって誤審はある。審判って難しい。文句を言うならお前が審判をやってみろ!。文句を言う権利があるのは、何らかの審判をやったことのある人だけだ。審判をやったこともないくせに誤審を怒っているヤツと、プログラミングしたこともないくせにバグを怒っているヤツを私は許せない。
■センサーやカメラで自動判定
フェンシングでは、センサーによる判定が使われる。だから審判がいらなくなる訳ではないが、判定が納得できるものになるのは確かだ。
テニスの大きな大会ではチャレンジシステムがある。審判の判定に不服がある場合に「チャレンジ」と言ってビデオ判定を請求できる。これで判定が覆ってしまうと審判は肩身が狭いが、誤審はほぼなくなる。全部これが可能なら、テニスに審判なんていらないかもしれない。
■ITシステムで判定を巡る事件を減らそう
他のスポーツでも、フェンシングやテニスのようにITシステムで判定できないだろうか。スポーツ系のWiiやPlayStationなどのゲームでは選手の動きを正確にシミュレーションしているものもある。サッカーのファウルを判定するのは難しそうだが、判定をサポートするシステムくらいできないだろうか。それが無理だとしても野球のストライク/ボールの判定くらいならきっとできるだろう。
そこのバリバリのITエンジニアのあなた。こんなコラムを読んでいるヒマがあったら、スポーツの判定システムの1つでも作ってよ。判定のトラブルが減ればスポーツも楽しくなるし社会貢献にもなる。
ただし、バグを埋め込んでサポーターに刺されないように気を付けて!
abekkanでした。