4人の私――自分会議でキャリアアップを
「今、誰と付き合ってるんだっけ?」、「ゆり」
「あ~」、「あ~」、「あ~、はいはいはい」
20代、30代、40代、50代の岡田准一が話し合いをする日本生命のCMがある。
■自分会議が開催されたら
もし過去と未来の自分と話し合うことができたら、私は何を話すだろうか。少なくとも保険の話などはしないだろう。下手に未来のことをしゃべってしまうと自分の未来が変わってしまう。かといって昔話で「20代のころが一番楽しかったなあ」などと言ってしまうと、20代の自分は「今後はろくなことがないのか……」と暗くなってしまう。意外と話題に気を使うかもしれない。結局は、年配者が「若いうちにちゃんとやれよ」と若い自分に説教するパターンになる気がする。
■未来の自分は一番のアドバイザー
でも私が未来の自分に説教されたら、すごく真剣に聴いて言われた通りに行動するだろう。彼は私の全てを知っている。裏切ることもない。全面的に信頼できる。今の自分の方も何も隠す必要はないし、不安なことは何でも相談できる。未来の自分は一番のアドバイザーだ。
仕事をする上で、今後のキャリアパスを考えることは大切だ。だけど自分がこれから先どうなるか、今何をすべきなのかを考えるのはなかなか難しい。そんなときに、10年後、20年後の自分からアドバイスがもらえればこれほど心強いことはない。
■バーチャル自分会議をやってみよう
実際にはできなくても、10年後の自分になったつもりで考えてみたらどうだろうか。最善の場合、10年後にスーパーエンジニアか敏腕マネージャーになっていたとする。彼は今の自分になんと言うだろうか。今のうちにあれをやっておけ、とか。逆に最悪の場合、10年後に窓際のお荷物社員になっていたとする。彼はなんと言うだろうか。今のうちにあれをやっておけ、とか。また、平凡な中間管理職になっていたとする。彼はなんと言うだろうか。今のうちのあれをやっておけ、とか。なんだ、結局みんな言うことは一緒か。
未来の自分たちと今の自分とで、頭の中でバーチャル自分会議をやってみよう。これをやらなきゃいけないんだよな、本当は、と薄々感じていることを、未来の自分ならズバッと言ってくれるだろう。こんなことをしてみると、未来のキャリアアップのために今何をすべきかが見えてくるかもしれない。
逆にもしあなたが過去の自分にアドバイスできたとしたら何と言うだろうか? 苦労するからIT業界に進むのはやめとけ、だったりして(^_^;)。
abekkanでした。