Embededd Technology 2012 -もしELTがET2012になったら
「おっ、レゴロボットがルービックキューブをやってるっ!」
■Embededd Technology 2012
組み込みシステムの展示会、Embededd Technology 2012 が11/14~11/16にパシフィコ横浜で開催された。ご存じの方も多いと思うが、Embededd Technologyは毎年この時期に行われる組込みシステムのソフトウェアとハードウェアの技術展示会である。マイクロソフト、インテル、東芝、横河ディジタル、イーソル、など、そうそうたるメーカーが出展に名を連ねている。組込み系の技術者にとっては有用な情報が得られるいい機会となっている。
私は仕事に関係する展示品を探して回ったが、仕事とは別に意外な面白いものをいくつか発見した。以下にピックアップする。
■監視カメラシステム
店舗用の監視カメラのシステムなのだが撮るだけではない。万引きだけでなく火災も通知してくれる。火災を通知すると言うので温度センサーもついているのか?と訊いてみたら違った。 「画像解析によりして炎や煙を判断している」そうだ。
では万引きは?店で不審な行動をしたり人相が悪いだけで通報されてしまうのだろうか?これからは店に入った時は不審な行動と誤解されないように気をつけなくてはいけないようになるかも。人相の悪い人も要注意!(^_^;)
■食事支援ロボット
腕とスプーンを持ったロボットの前におままごとセットの寿司とお椀が置いてあった。こんなものが展示されているとは!「食べ物」ボタンを押すとスプーンが口まで動いて食べさせてくれる。「飲み物」ボタンを押すとお椀を持ったアームが口まで動いてお椀を傾けて飲ませてくれる。介護用のロボットだが、果たしてどこまでこぼさずにちゃんと食べさせられるのだろうか?おそらく目に見えない工夫や苦労がされているのだろうが。
■ルービックキューブ攻略ロボット
ロボットがルービックキューブを動かしている。レゴ・マインドストーム(*1)を使って組み立てたロボットがルービックキューブを動かしている。レゴブロックでできたロボットに色を判別するセンサーと、ルービックキューブ攻略のアルゴリズムのプログラムが搭載されている。これでルービックキューブの6面の色を揃えることができるらしい。私が見たときは、「あれ、調子悪いなぁ」でできてなかったが(^_^;)。
でも、レゴ・マインドストームにそんな複雑なプログラムも搭載できるのか、とびっくり。
■来場者をもっと増やすには
以上、お笑い系コラムニスト(?)の琴線に触れた、興味深いものを厳選して紹介した。その他に、実際に「使えるな」という技術もたくさんあった。Embedded Technologyは、一度にさまざまな技術を知ることができる絶好の場だと思う。
今回の展示会の来場者は3日間で3万人弱だった。主催者はさらなる来場者を望んでいるだろう。来場者を倍増させるにはどうしたらよいだろうか? 例えば、ELT(Every Little Thing)にET2012と改名して宣伝をお願いしていたら……
「まあ、やりませんけどね。私たちELTだから。」と言いながらやってくれたかも。(笑)
abekkanでした。
(*1)ロボット教室ってな~に? 参照