リフレクション(ふり返り)ってバーベキューより楽しいな(?)
「そっち下げて!」
「スピード速すぎ、もっとゆっくり!」
大人5人が指にフラフープを乗っけて真剣に遊んでいる。とあるセミナーでの1コマ。
■リフレクションのセミナー
プロジェクトの経験から学ぶ力を付ける リフレクションというセミナーに参加した。リフレクションというのは、「ふり返り」「内省」のこと。講師は、LLCチーム経営の島田至氏と広瀬義浩氏だ。
受講する前は、リフレクションってあまりピンとこなかった。セミナー会場である二子玉川のビルの窓からは、多摩川の河原でバーベキューをしている人達が見える。あっちの方が楽しそうだ。(^_^;)
■フラフープのゲーム
まず、5人ずつのチームに分かれてゲームをやった。フラフープの周りに5人が立ち、肩の高さに出した。人指し指の上にフラフープを載せる。これを5人とも指から離さないで床まで下げる。指から浮いてしまったら失格。
なんだ、そんなの簡単じゃないか。と思ったら、フラフープの右側が先に下がると、シーソーの原理で左側が上がってしまい指から浮いてしまう。浮かないように左側の人が指を上げると余計に傾いてしまう。
うまくいかない。(+_+)
作戦会議をした。
- 5点で支えるからいけない。3組になって3点で支えよう。
- 誰かが指揮者になってどこを下げるか指示すればいい。
- 声をかけて1人ずつ少しづつ下げよう。
いろんな意見を出してはトライ&エラー。スパイラル開発のように繰り返した。いい作戦だと思ってもなかなかうまくいかない。単に練習不足なのかもしれないが。
■リフレクション
その後に、ふり返りを行った。なぜフラフープを床まで下げられなかったかを反省したのではない。作戦を立てるときに、話し合いの手順、役割分担、意思決定の仕方は適切だったか。なぜそう思ったのか、を話し合った。そしてどうすればもっと良くなるかという意見を出した。これがリフレクションのやり方らしい。
できごとを反省するのではない。どのようにやったかというプロセスを反省することがリフレクションでは大切だということだ。グループの中で生じたプロセス、つまりコミュニケーション、進め方、雰囲気、意思決定の方法、時間の意識などが適切だったか、そのときの気持ちや想いがどうであったかをふり返る。そして次の機会にどうすればいいかを考える。
なるほど。プロセス中にどう思ったかという他人の話を聞くと、
あなたはそんなふうに思ってたのね、なら私はこうすればよかった。
という新たな発見が得られた。この発見が大切なんだな(^^♪
■リフレクションの必要性
プロジェクトの終了時に反省会を行っているところは多いと思う。しかしその反省会は次のプロジェクトに生かされているだろうか? 反省会をしたという記録を残すことが目的になってしまっていたり、反省点の対策を挙げるものの、でも実行するのは難しいよね的に終わってしまっていないだろうか。
反省会は次の機会に生かされてこそ意味がある。そのためには、プロセスでどう想っていたかをふり返り、次の機会にどう生かすかまでを考えなくてはいけない。リフレクションが必要だ。
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窓の外を見ると、急に雨が降ってきた。多摩川の河原でバーベキューをしている人たちが慌てだした。やっぱりセミナーを受けている方が良かったな(^^♪
このセミナーの内容は以下でももう少し詳しく説明しているので興味があったら見ていただきたい。 「フラフープはバーベキューより楽しいな リフレクションのセミナー」
abekkanでした。
コメント
木村
>5点で支えるからいけない。3組になって3点で支えよう。
これが正解。
2組のペアは右手と左手の甲を接触させ、同時に下げられるようにする。
細かいルールが記載されていないからルール違反かもしれないけどね。:-P
はい。私も理論的には3点で支えるのがいいと思いました。が、実際にやってみると途中でフラフープが手から外れて下に落ちてしまいました。支える位置を調整してちゃんと練習すればできるようになるのでしょうが。(^_^;)