もしもあの人がITを使ったら -勝手に番外編 北京原人
ンホ!ンホホォォォ、モホモホオォォ!!
■以下現地語を翻訳してお伝えします
「うほ。このMac Book Air とやら。すんごく硬いぞ!棒に付けて斧にしたらすごいぞ!」
「うほ。このiPhoneとやら。なんか光るぞ!これ光らせて合図にすっぺ!!」
「うほ。このLANケーブルとやら。すごく丈夫だ。肉縛るべ!」
「うほ。このキーボードとやら。かちゃちゃ面白い音すっぺ。こいつ叩いてさぁ宴だ!」
うっほ!うっほ!やらないか♪
うっほ!うっほ!やらないか♪
あーーーー!あーーーーー!
・・・こうして未来のテクノロジーを手に入れた北京原人たちは、喜びに酔いしれて一晩踊り明かしたとさ。
■そして現代
「ドキュメントは指定のExcelフォーマット(方眼紙)で提出してくれ。(ドヤ)」
「進捗はWBS(印刷するとA0になるやつ)を作成したので、詳細な工数を管理していく!(ドヤ)」
「よし、部署内の会議用資料(昨日終電間際まで作ってた)を作成した。会議の時間までに印刷しておいてくれ!(ドヤ)」
忙しいぜ!俺、働いてる!
忙しいぜ!俺、頑張ってる!
残業だぜ!俺、偉い!
・・・彼らの子孫は受け継いだテクノロジーをまつりごとに使用するようになり、現代のビジネスでその風習は受け継がれたとさ。めでたしめでたし。(ただし結果は出ず)
■めでたくねぇ!
簡単な話なんだが、何も考えずに行動するから全てがまずい方向にいく。ITなんて最たるものだ。今の日本では、むしろ紙使ってた時代の方がマシというレベルだ。
整理されていないファイルサーバより、整理された書庫の方が使い勝手が良い。下手に効率良く書面がつくれるので、考えずにバンバン作る。結果、中身の無いドキュメントが大量にできる。しかも、メンテナンス性が異様に悪い。こんななので、一生懸命やっているはずなんだが、ゴミみたいな結果しか出なくなる。
確かに、考えていると言えば考えている。ただ、目先10センチくらいのことだけ必死に考えている。それより先のことは、周りの情報に流れるだけだ。考えてるようで、実のところはサイコロ振って決めてるのと大差が無い。
実情考えると、現代の日本人って北京原人と大差ないんじゃないだろうか?いや、もしかしたらそれに劣るかもしれない。創意工夫に関して、全体の数値で考えたら退化してないだろうか。
■ITは正しく使おう
仕事を一生懸命やってるアピールにITは向かない。キーボードをパチパチやってるだけだ。上の書類をわっさわっさひっくり返しているのに比べると、躍動感に欠ける。あぁ、だからみんな紙に印刷するのが好きなのか。
ITを導入する理由は仕事を効率化させるためだ。元々効率化する気の無い人達に与えても、北京原人のような使い方しかしない。仕事ゴッコがしたい人たちは、今も紙つかってりゃいいんじゃないかと思う。その方が仕事ゴッコは捗るはずだ。
仕事を効率化する目的って、仕事をさっさと済ませて自分の時間を豊かに生きることだと思っている。仕事で無駄なまつりごとに明け暮れてるって、豊かな生活とはかけ離れてるよね。こんなことをしていて、自分の子供に「お父さん、仕事がんばってるんだぞ!」と言っても、ろくに育つ気がしない。
場当たり的に何も考えずにITを振り回しても大して得るものは無い。正にMac Book Airを石斧代わりに使うようなものだ。IT以前に仕事の取り組み方から見直すべきなのだろう。ITは本来の目的に合った使い方をして、十分にその利益を享受したいものだ。
コメント
abekkan
あっ! 第四話を北京原人にしようと思ってたのに。。。(笑)