銀の弾丸はもう古い。
■プロジェクトを制する一撃
西洋の信仰において狼男や悪魔などを撃退できるとされ、装飾を施された護身用拳銃と共に製作される。
また、ソフトウェア工学の分野においては、フレデリック・ブルックスが1986年に発表した論文で"No Silver Bullet(銀の弾丸など無い)"というフレーズを用いて、全ての問題に通用する万能な解決策などは存在しないと論じたことから、理想論的なソフトウェア設計について否定的な意味で用いる例もある。
・・・と、Wikipediaに出てた。技術系の人が集まるところで、こういう話がたまに話に出てくる。まぁ、万能な手段は無いにしても、有効な手段はあると思うんだ。
■敵に合わせて最適な武器を
銀の弾丸が殺すのは狼男や悪魔らしい。悪魔は知らないが、狼男くらいなら普通に落とし穴掘って蓋しちゃえば済みそうな気がしてならないが。そもそも、狼男や悪魔にしても空想の産物だ。私達のプロジェクトで抱える問題は、原因さえ特定すれば存在を証明できるものだ。
例えば、実在するクマなら、鉛弾とライフルで距離を取って打てばいい。戦車だったら、対戦車用ミサイル、軍艦だったらスカッドミサイルくらい打ち込まないと沈まない。クマにスカッドミサイルはやりすぎだ。軍艦に鉛弾とライフルは無謀だ。
自分の手にある武器を確かめて、倒せる敵から地道に倒す。武器がなければ調達する。この繰り返しでこそ問題解決は実現するのではなかろうか。
■本当の敵を把握しているだろうか
うまくいっていないプロジェクトでこういうケースを見る。スキル、経験、そういう武器は十分に揃っている。交渉力のあるマネージャもいる。しかし、お互いの武器をお互いに向けるため、プロジェクト内で内部紛争が起きる。
手元に武器があっても、向ける相手を間違えたら自滅する。強力な一手が手元にある時ほど、制御するための頭脳が求められる。例え銀の弾丸があったとしても、使い所を間違えれば、さまよえる蒼い弾丸だ。ノリと勢いだけでは敵に弾は当たらない。
そして、本当の敵を見極めてこそ有効な武器を選択できる。これだけうまくいかないプロジェクトが多いということは、きっと多くの人が本当の敵の存在を知らないのではないだろうか。
■私達に必要なのな神殺しの槍だ!!
例えば、資金不足、工数不足、こういったものにアプローチするには、お客さんに対してのアプローチの手段が必要だ。また、スキルの低いプロジェクト・マネージャーだったら、 プロジェクト・マネージャーへのアプローチが必要になる。スキルアップしたければ、自分にそびえ立つスキルの壁を打ち砕く必要がある。
神のように君臨する権限、そびえ立つ現実。問題を解決したいと思えば、これらに対して有効な武器が必要になる。それが神殺しの槍だ。どこぞの誰かが言っていた、「お客様は神様です」と。その神に挑むくらいでないと、大きな事を成し遂げるなど無理だろう。
客に挑むにしろ、プロジェクト・マネージャに挑むにしろ、自分の技術的な壁に挑むにしろ、何らを根本から覆す必要がある。神殺しの槍とは根本療法のことだ。銀の弾丸とは、こういう根本的なものへのアプローチではなく、状況に対しての対処療法だと考えている。
現代人は対処療法に頼り過ぎている。なので、根本療法的なアプローチに取り組もうとすると、ボロがたくさん出る。慣れていないからだ。思考を対処療法から根本療法に切り替えてみてはいかがだろうか。意外とい良い知恵が湧くかもしれない。さぁ、君もその手に神殺しの槍を掴もう。
コメント
通りすがり
2年前の記事にコメントするのも気が引けますが、対症療法では?