お ち ○ ち ○
■○の中に"ん"を入れた奴、前に出ろ!
人の想像力はたくましい。しかし、時にたくまし過ぎる。想像した内容が正しい保障などどこにもない。題名につられて、勝手に脳内補完してはいないだろうか?それだけならいいが、ドイツ原産の肉の腸詰料理を思い浮かべて、頭の中でリズミカルに揺らし、にやけてはいないだろうか。
題名のインパクトで釣ってるんじゃないか?なんて思ってないだろうか。はい。釣ってます。今回のコラムは、そういう人にこそ読んでいただきたいコラムなんで、ある意味、ギリギリ究極な題名で書いてみました。
■エンジニアが落ちてはいけない罠
エンジニアが気を付けるべき罠。それはインパクトだ。ちょっとインパクトが強いと、そちらの方に思考が行ってしまって、本題を見失うことがある。そこから思い込みが生じてしまう。事実をよく見ないで、自分の中だけで理屈を組み立ててしまうこともある。
一般的なところで言えば、女性週刊誌ネタの女性の会話が当てはまるだろう。「○○○、戦慄の不倫騒動!」とか「年収1億円の社長、○○○と熱愛中!?」など、インパクトでまず煽る。内容が云々は読んだ事が無いので分からないが…。たまに叔母様方が電車の中でそういう話題に華を咲かせていたりする。聞こえてくる内容が、暴走してとんでもない方向に話が行ってることが多い。
インパクトの大きい事件があると、そこから勝手に想像してしまう。さすがに、女性週刊誌でインパクトを受けて、コードの内容がぶれるようなエンジニアはいないと思う。ただし、インパクトの強いミスをして、特定の言語や技術が嫌いになって勉強しなくなてしまう。こういう例ならあるんじゃないだろうか。
■自分は大丈夫なんて思ってはいないだろうか
私もかつてはそう思っていた。経験から語るなら、CUIからのコマンドでの操作がそれだった。GUIがあるのになんでわざわざCUIで操作するんだ?時代遅れだなぁ。なんて思ってた時期があった。画面見れば分かるのに、なんでわざわざコマンドなんて覚えなきゃならないんだ、アホじゃないかと。しかし、現実は違った。それぞれに明確な利点はあった。CUIから操作した方がLogを取りやすかったり、スクリプトを作るのに覚えたコマンドが役に立ったりした。
逆の例でいくと、Excelを初めて触った人が「これは便利だ、何でもできる!!」とインパクトを受けて、何でもかんでもExcelで作ろうとする。そんな人を見たことはないだろうか?いくらExcelが便利でも向き不向きというのがある。そうそう何でもできるものでもない。コンピュータ弄り始めた人にとって、Excelはインパクトのあるソフトだと思う。そこから変な理屈が組み上がってしまう人もいるのかもしれない。
■覆すべきは自分
自分のコレと思う道を突っ走るのがスキルアップに繋がる。そう考える人は多い。しかし、私はそれだけじゃないと思う。自分が"要らない"とか"無駄"と思ってるものに可能性は埋もれている。ここを掘り起こすアプローチをしているだろうか。
コレは凄い!とか、コレは正しい!というものを追いかけるのもいいが、案外、自分の毛嫌いしているものに自分の成長に繋がる要素があったりする。ただ、そういうものにはインパクトが無い。逆に、「コレはダメだ!」という反対ベクトルのインパクトがあったりする。インパクトで流されやすいと、ものを見る視野が狭くなるのだ。結局、チャンスを逃し易くなるので、インパクトにつられずに、きちんと中身を見よう。
熟練したプログラマが"Howdy, World!"で強いインパクトを感じることは無い。本当に納得のいく真実というのは、そういう淡泊なものかもしれない。達成感とか、落胆とかそういうものを一周して、「そういうものだ」という感覚だけが残るのではないか。私はそう考えている。
そんなことで、インパクトに流されないこと。ここには気をつけたい。タイトルが「お ち ○ ち ○」だからって、終始ふざけている訳ではないんだよ、諸君。「お ち ○ ち ○」のタイトルで、ちょっと真面目に語ってみた。
コメント
匿名希望
この記事を見て「コマンド」という言葉だけで、何故か脳内補完してしまうのは私だけだろうか?