心眼でググり読め。
■いちいち過去を掘り返してみる
かなり前に、ひでみさんの書いたコラムを読み直してみた。
ググるな危険:http://el.jibun.atmarkit.co.jp/hidemi/2009/11/post-9d2b.html
分からない事があればとりあえず「ググれ」で済ます風潮に一石投じる良いコラムだと思う。今、読み返しても改めて考えさせられることがある。
実のところ最近、新人を教育することがあって、ふとこのコラムを読んで見直してみたところです。
■これをやってる人はいないのだろうか
このコラムを読んで思ったのだが、Googleの検索結果の先をキチンと読んでる人はいるのだろうか。と思った。読むと言っても、将棋などで手を読むような。そういうのをやってる人はいるのか疑問に思った。
最近、新人に分からない事があったらググらせるようにしている。よく返ってくる答えが「ググっても答えが見つかりません!」です。そんな後輩に対しての私の答えは「先手読んでるか?」です。どんな結果が返ってくるか、何も考えずに調べても無駄だ。そんな調べ方では、たとえ答えがそこにあったとしても、気付くことができない。実際、答えやヒントがあっても気づいていなかった。
■俺流に奥義を紐解く
ググる時は、きちんと心眼で見ろ。見えないものを見るんだ。見えるものを見るのが心眼じゃない。集中力を極限に研ぎ澄ました時、何かが"見える"ように感じる事ができる。それが答えと今をつなぐ"道筋"だ。あとはそれをたどるように指を動かせばいい。気づけば求めていた答えがそこにある。
人間レベルの思考に頼っても限界がある。己の内に秘められた力を解放するんだ。人は誰でも、自分の持てる能力の10%も使えていない。自分の能力は認識を超えた領域にも存在する。それをGoogleというインターフェイスに叩き込んだ時、答えはそこに舞い降りるんだ。
■頭に蛆虫は沸いていません
この説明を読んで、とうとうコイツ狂ったか。と思った人も少なくないだろう。まさかこんな人が新人教育してるんじゃ世も末だと思っていないだろうか?まぁ、個人的には否定しないが。
ただ、きちんとググって答えを導き出せる人の説明って、できない人から見れば先程の説明と同じくらい意味不明だろう。聞く側も教える側も何も狂ってはいない。ただそこに言葉で表現しきれない差があるだけだ。
ただ、こう言えば分るだろう。ググって読め。これを的確にこなしていけば、Googleでどういう答えが返ってくるか予想ができるようになるだろう。
当たり前だが、答えなんて自分の望む形で返ってくるとは限らない。そんな予想外な答えを、いきなり理論で説明するのは無理だ。そんな、答えにならない答えをどう処理するか。まずは感覚に任せるしかない。少しずつ切り崩して理論に落とし込むしかない。
つまりこういう事だ。ググった内容を集中してよく読め。それを繰り返せば、見えない概念が見えてくる。そんなことで、新人にはこう教えている。
「つべこべ言わず、心眼(説明がつかないレベルの鋭い精神集中)でググり読め。」