いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

強いキャリアプランのたて方

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■みんな、キャリアプランを立ててるか?

 IT系の情報をあさってると、よくキャリアプランの話を見かける。ITの場合、専門性が高く必要とされる分野の傾向も日々変化するので、ただ闇雲に仕事をこなすだけでは自分の目標は達成できない。いかに計画的に成長していくかが問われる。

 そこで1つ提案したい。キャリアプランって、要するにプランだ。もっと自分に自信を持って構築してみてはどうだろうか。プランには、きちんとモチベーションを込めてこそ意味があると思う。

■完膚なきまで潰されるべし

 さて、キャリアプランができたら、地面に顔を擦りつけて泥を噛んでください。できるだけ速攻で潰されてください。いや、真面目に言ってますよ。何のプロジェクトをやるにしても、何のズレもなくプランを考えるのは甘いです。

 完膚なきまでぶっ壊されて、キャリアプランを練り直すことができますか? ここで練り直すことができないなら、そのキャリアプランは君にふさわしくなかったと言うことだ。潰されるのが怖いなら、君は臆病者だ。順風満帆でなければ進めないなら、軟弱な人だ。

■壊れることを知らぬ者は弱い

 ここで大事なことだが、プランにしろ物にしろ、壊れることを恐れる人は弱い。また、壊れるというプロセスを知らない人のプランは、どこか抜けがある。いかなる世界でも非常事態というのは訪れる。非常事態には、いかなるプランよりも、実際に体験した人の方が強い。

 そもそも、キャリアプランって、ただの指針だ。実現したからといって、それが真の幸福とは限らない。こんなはずじゃなかった、なんてこともある。逆に、何回か潰されたほうが、より自分にあったキャリアプランに修正することだできる。それは、潰される際に、現実を見ることができるからだ。

■そして、現実を知る者は強い

 現実を知るというのは、現実に歯向かうことでもない。現実と理想のギャップに卑屈になることでもない。現実をしっかり見つめ、自分のベストを尽くすことだ。

 自分の理想、現実の難易度、状況の変化、これらをきちんと組み合わせて1つ筋を通せれば理想的だ。

 どんなことでもそうだが、初めに考えたとおりにいかなくてもいいんじゃないだろうか。時には目的すら変える必要だって生じる。だめならそこで学べばいい。時には退くことも大事だ。

 つまり、強いキャリアプランを立てたいなら、思いっきりぶっ潰されることが一番いい。コケ方は豪快な方がいい。そうやって、いろいろな痛みや屈辱、無念を噛み締めてこそ、きちんと現実を見つめる強さがつく。

 これを言う最大の根拠。それは、わたしの尊敬する人が、そういう道を歩いた人だからだ。私もそう、強くありたいものだ。

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