いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

オタクとは言わせない。ギークだ!

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■オタクと呼ぶな、ギークだ!

 IT系の仕事をやってるというと、よくオタクっぽく見られる。ギーク=オタク。英語ではそう訳されるらしい。それだけならいいが、一般的には、オタク=暗い、オタク=ネクラ、オタク=コミュニケーション能力低い、オタク=年齢と彼女いない歴が一緒……。と、変な方向に想像を膨らまされてしまってるようだ。

 これは大きな誤解だ。確かに、IT系には変な人が多い。しかし、そんなのはどこの業界でも同じである。むしろ、ネガティブな面が正しく世の中の人に認識されているIT業界は、見通しのいい業界だ。問題は、長所が認識されていないことにある。

■ギークどもの実際

 ギークといっても言うほどネクラは多くない。確かに、アニメ好きは多い。会社のパソコンの上に、ガンダムやら美少女フィギュアやらが陳列しているのは、この業界の特色だ。

 だが、ここで反論する。普通のOLの机にも、猫やら犬やら脱力系の熊が鎮座している。何ら特別なことではない。

 また、思うより社交的な人は多い。確かに会話はオタク系のものが多いが、一般人のする会話もきちんとこなせる。オタク系の会話しかできないなら偏ってるといえるかもしれないが、一般的な会話も可能なので、むしろ幅が広いと考えることができる。

■ギークどもの先進性

 よく、ギークな人の間で勉強会が開かれる。これって、あまり世間一般的には知られていないみたいです。この、自分の得たものを広めたり深めたりする姿勢。これはIT業界ではかなり活発だと思う。これはもっと評価されるべき部分だと思う。

 しかも、本物のギークはきちんとコミュニケーションを通じて物事を伝えようとする。IT系の勉強会で、よくライトニング・トークなんてのもやっている。しかも、プレゼンテーションの達人である、故スティーブ・ジョブズ氏も、バリバリのIT系エンジニアだった。

 本物のギークは、パソコンの画面とにらめっこするだけじゃなく、壇上から人と向き合うこともできるのだ。

■魅力がないのではない。突き抜けてるのだ。

 たまに、亡くなって人気の出る画家がいる。マイケルジャクソンも亡くなってからその価値が再認識された。人は亡くなった後に本当の価値が認識されることもある。そのくらい人の真価を見極めるのは難しいのかもしれない。

 優れた知能、三次元を越えた感性、そして高度な情報収集能力。スペック的には常人の1つ、2つ上を行く者も多い。そしてなにより、己の思い描く価値観を貫く情熱と、熱き向上心がたぎっている。それがギークってもんだ。最高にクールじゃないか。

 そんなことで、

 ギークはもう少しモテるべきだと思う。

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