丸投げ星人
■マルコメではない、丸投げだ。
すごくしっかりと仕事をやってるように見える。チャキチャキと仕事を割り振る。しかし、1カ月2カ月、一緒に仕事をやっていると……、あれ?何か変だぞ。話が違う方向へ行ってないか?
そんな経験、ありませんか?
どこからかやってきて、いつの間にか去っていく。気付けばなぜか、責任だけが手元に残っていたりする。そんな人を、私は丸投げ星人と呼ぶ。マルコメではない。
■得てして、立場はしっかりしている
この丸投げ星人、なぜか肩書きがついている事が多い。しかも、言っている事はまっとうだ。一見きちんとしてるんだけど、何かが違う。日々の業務をこなして、プロジェクト中盤を超えてきたあたりから気付く。受けた指示を注意深くつなげてみると、はっと気付く。「あ、丸投げ星人だと」
不思議なのは、なぜこういう丸投げ星人がこういう立場にいるのだろうか。いや、こういう人だからこそ、こういう立場にいってしまうのだろうか。不思議である。
■丸投げされた何かを、一度でいいからヒラっとかわしてみたい
やはり、丸投げされると大変だ。ドッジボールで狙われて、球を投げられる気分だ。そんな事されると、ひらっとよけたくなる。いや、業務放棄とかそういうのでなく、正当な理由でパスッとかわしてみたい。
例えるなら、推理マンガでよくあるような、「犯人はおまえだ!!」みたいに、周り納得、犯人も納得。そして一件落着!みたいな流れにあこがれる。
でも実際は、かわすと後ろで、でグシャッと鈍い音がする。振り返ると、誰かが苦い顔してうつむいている。やっぱ、自分が受け止めなきゃなんないのかなぁ。という連帯感みたいなもので自分で受け止めるのだ。
■責任は爆弾ではない
最近、こういう丸投げ星人が増えたように思う。この丸投げ星人が増えた背景として、責任というのが無尽蔵に膨れ上がっているように思う。
”少ない予算で、早く、正確に。ついでに一度読めば完全に理解できるドキュメントつけてね♪”
はっきり言って無理です。確かに、こんな条件突きつけられたら、私でも丸投げしたくなるよなぁ……。と。
丸投げ星人はいい加減にして欲しい。が、やっぱり地球にやってくるのに理由があるみたいです。奴らは侵略ではなく、地球に逃亡してきているんだろうなぁ。最近そんなふうに思ったりする。