いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

ベスト・オブ・メンバーを目指そう

»

■リーダーになる人 

 多くの人は、優秀だからリーダーになった。頑張ったからリーダーになった。そう考えるかもしれない。ただ、現実ではかならずしもそうではない。相対的に優れた人がリーダーをやっている事が多いと思う。

 相対的に優れた人とはどういうことか。自分の属する団体において優れている人だったり、ある1点において能力を発揮した人のことです。また、悪い方に優れていてもリーダーになることもある。例えば、嘘の付き方がうまい人や、暴力に優れた人だ。

 こういう場合もあるので、リーダーという立場というものも、人間的評価というより、1つの肩書き程度に考えておいてもいいんじゃないか。

■リーダーは、人間の体でいうと脳みそに例えられる

 リーダーは、組織の意志決定を行う要になるので、よく人の体で言えば脳みそに例えられる。しかし、ここで問う。脳みそが良ければよい意志決定が行えるか。答えはノーだ。

 よい意志決定をするには、よく見える目や、細かい音を聞き分ける耳、そういう繊細な感覚が必要になる。どんなに脳みそが優れていても、インプット、アウトプットが乏しければ、良い判断はままならない。また、判断した事を実行するには、強靱な手足が必要だ。

 こういう、感覚や手足の役割をするのが、組織におけるメンバーだと思う。

■時代はベスト・オブ・メンバーだと思う

 持論だが、リーダーというのは自然発生的に決まるものだと思っている。最初から役割で決めるのも無理がある気がする。ただ、何か組織に属する以上、組織のリーダーが優れている事に越したことはない。

 自分の属する組織に優れたリーダーが立つ条件。1人ひとりが良いメンバーであることではないだろうか。メンバーそれぞれが優れていることで、初めて優れたリーダーが見いだされるのではないだろうか。

 政治にしても、会社にしても、優れたリーダーが現れない理由。それが、優れたメンバーが少ないからじゃなかろうか。だからこそ、時代は”ベスト・オブ・メンバー”が求められているのではなかろうか。

■ベスト・オブ・メンバーとは

 単純に言えば優れたメンバーだ。何のひねりもないけど。ただ、優れ方もいろいろあると思う。フォローがうまいとか、単純にフットワークが軽いとか。いろんなタイプがいる。

 そして、最大のポイントが、大部分の人が無理なく手に入れられるポジションだということだ。多くの人が無理なくこのポジションを手に入れれば、リーダーとしてふさわしい人が勝手にリーダーに上っていくだろう。

 それぞれが、無理のないポジションで最大限に能力を発揮するには、このベスト・オブ・メンバーがたくさんいる事が大事だ。さぁ、みんなもベスト・オブ・メンバーを目指さないか?

Comment(0)