いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

こういう時のサバイバル術

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■役に立たない買い占め

いまだかつてない大災害で、物資の不足が相次いでいる。関東では、コンビニの棚に何も商品が置いていないのをよく見かける。

 ここで1つ、気をつけてほしい。

 買い占めても、思ったよりものは使わない。人間、言うほど食べなくても生きていける。買い占めた本人は大概気づかないが、買えば買うほど不安になります。買い占めたことで逆に不安が増長して逆効果。

 また、多くの備蓄をするには管理能力が要ります。危機が去った時に余らせたものを捨ててしまったり、普段からメンテナンスをしておらず、いざという時に役に立たない。なんてこともある。まぁ、そんな人に限って、冷蔵庫の中にぱんぱんに食料が詰まってたりする。奥の方に、半年前のサバ缶があったりだとか。

 きちんと自分に必要な量は把握しておこう。

■非常用装備は、普段からきちんと使おう

 具体的に、非常事態にどういうものが必要なのだろうか。それは、ものをあまり持たないことで分かってきます。また、非常用の装備は、普段から使い慣れたものを使いましょう。手に馴染んだものの方が、非常事態でも落ち着いて使えます。また、日常使っているものなので、安心効果もあります。

 物を増やさずにできるサバイバル術は、まず、「鞄の中の整理する」ことだと思います。

 自分の鞄には、何がどこに入っていて、いつでも思うときに出せる状態か把握しているだろうか? そして、必要最低限な物は何か考えながら整理していくと、自分に必要なものが自然と見えてきます。

 人それぞれ必要なものは違います。非常時に必要なものは自分で見極めてください。

■基本はしっかりした物を使う

 非常用装備は、基本的に使い捨てせずに済むものの方が理想的です。また、ものによっては逆に使い捨てにした方が良いものもあります。ここらへんの見極めが難しいです。

 そこで、今回は何点かおすすめの品を紹介します。

ハクキンカイロ

 ベンゼンで暖めるタイプのカイロです。おじさんがちょっとキュートです(いや、ムカツクか?)。驚くほどよく暖まります。寒い日でも、これ1つあるだけでかなり違います。しかも、1回の燃料補給で、24時間ずっとぽかぽか。だいたい、500ミリリットルのペットボトルくらいの燃料で、2~3カ月は使えます。燃えているわけではないので、安全に暖かいです。

 使い捨てのカイロは、暖まるのに時間がかかります。しかも、ゴミとしてかさばります。保管にもスペースが必要で、うまく暖まるかどうかは運に左右される。なので、いざという時に役に立たない事が多い。

固形燃料

 カセットコンロよりも携帯性が良い。1人分を調理するにもちょうどいいサイズです。キャンプ用の調理具とあわせてそろえておくと非常時に心強い。野外でも調理ができます。ちょっとしたハイキングの時などに、こういう道具を使って訓練しておくといいかもしれない。

 ※余談ですが、こういうのがうまい男性はモテると聞いております。

水筒

 保温力のあるものを普段から使います。ペットボトルのお茶を持ち歩くのでも良さそうですが、保温力があると全然違います。意外と見逃されますが、堅いので壊れにくいのも災害時には重要です。また、蓋にコップがついているので、何人かで飲みものを分け合う時にも便利です

 ※例外的な使い方で、襲われた時に投げると効果的に反撃できます。

○段ボール(未使用品)とガムテープ

 そこ、笑うな(笑)。

 意外と役に立ちます。単体では「水に弱い」という弱点があるが、ブルーシートと合わせると簡易シェルターが作成できる。また、使い方次第ではこんなのもできる(ココ)。家でガラスが割れたときには、段ボールを張ることで風をしのぐこともできるし、破片が飛び散らずに安全だ。工夫次第で、幅広い用途に使えます。

 未使用品は、ホームセンターに行けば簡単に手に入ります。休みの日に、お子さんと一緒に段ボールハウスなんか作ったりしてさりげなく訓練しておくと、非常時に快適なシェルターを作成できるかもしれません。

保温シート

 サバイバル用品の定番。コンパクトなので鞄の中にいれてもOK。パック型で寝袋のように使える物もあります。毛布と同じ保温力があるそうです。

 注意してほしいのは、毛布と同じ保温力はあったとしても、毛布と同じ肌触りはありません。あまり期待はし過ぎないように。防水用にも使えますが、強度は強くありません。 

 ※ちなみに、段ボールも毛布並の保温力はあるみたいです。

■一番必要なのは、平常心と工夫、そして優しさ

 これが一番大事です。これがないと、どんな防災グッズもただのガラクタになります。また、非常時には1人であがくより、何人かで協力した方が生存率は上がります。困っている人同士、支え合う優しさ。これも、生き残るには大事だと思います。

 そして本当の勝負は、非常事態を乗り切った後の「再起」です。その場しぎの買い占めより、精神力が問われます。なので、生き残りたいなら、買い占めより普段からの精進が有効です。

 サバイバルと言うと、どうも冷たい感じでとられます。しかし、本当に必要とされるのは強さと優しさです。

 「戦場では、焦った奴から死んでいく。そして社会では、優しさを忘れた奴から取り残されていく」 ――誰の言葉か忘れたが名言集 No.1 より――

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