メール ~拝啓 人事の君へ~
■メール、1通目
拝啓 このメールよんでいる間に 上司 何をしているのだろう
外部の人には誰にも話せない 悲惨なことがあるのです
本社の人事に宛てて書くメールなら
きっと素直に打ち明けられるだろう……
今 障害で システムが落ちてしまいそうな 時は
誰の言葉を信じ対処すりゃいい?
If文ばかり使いすぎコードがばらばらに割れて
苦しい中で今働いてる……
今働いてる……
■メール、2通目
拝啓 お願いだ 人事のあなたに伝えたいことがあるのです
業務とは何でどこへ向かうべきか 問い続けても見失う
荒れた業界の海は厳しいけれど
明日の納期へと プロジェクトは進む
今 障害で システムが落ちてしまっている 時に
上司の指示を信じドツボにはまる
大人の僕も気になって眠れない夜はあるけど
苦くてやばい けど働いてる
来る指示のすべてに意図はないけど 恐れずにそれだけ聞いて働け
keep hei joushin……(平常心)
keep hei joushin……(平常心)
……
拝啓 このメール読んでいる本社が 対処することを願います
■“委託の自分から今の上司へ”というのが痛いんですね。
そうですね。上司から部下にとか、親会社から下請けにっていうと、どうしても上から目線になってしまうじゃないですか? でも、本来の自分の会社の人事だったら、職場は違っても同じ会社だから、目線は一緒じゃないですか? そういう対等な目線でこのコラムで伝えたかった。
■このコラムをどんなふうに読む人に受け止めてほしいか
このコラムは、“もう駄目だ”っていう葬式行進曲的なものよりも、“君のせいだけじゃないんだよ”っていうメッセージの方が大きいと思うんです。みんな同じように悩みながら働いてるんだよっていう、そういう孤独の中での葛藤というか、いろんなところで相談するきっかけの曲になってくれたら嬉しいですね。