ORACLE MASTER失効するってよ
皆さんのORACLE MASTERのバージョンはいかがでしょうか?
10gだった場合、2016/2/29までに11gか12cにバージョンアップしないと失効になります。
■ORACLE MASTERって何?
ORACLE社が、ORACLEデータベースの技能について認定する資格です。
■その特徴
・ベンダー系の資格にしては、メジャーです。
・資格レベルの表現が貴金属。
・Platinum
・Gold
・Silver
・Bronze
危険物取扱者みたいに甲・乙・丙とかじゃないです。
さすが、外資系です。オシャレ。
もちろんPlatinumが最高レベルです。
・合格するためには、下位レベルから順番に受験する必要がある。
例えば、いきなりGoldを受験することはできません。
Bronze試験から順番に合格する必要があります。
・受験費用が鬼。
今は1教科あたり、26600円です。
もちろん上位資格に行けば行くほど、講習受けたり、実技試験があったりで、受験費用が跳ね上がります。
・ORACLEについてしか問われない。
正規化とか、ER図とか、業務知識とか、そういった話は出てきません。
出てくる問題は、あくまでORACLEに関することばかり。
新機能についてや、パフォーマンスチューニング、起動停止、バックアップ方法などなど。
IPAが行うデータベーススペシャリスト試験とは根本から異なります。
実務でORACLEを使用してると有利です。
・試験がバージョンアップする。
ORACLE自体がバージョンアップすると、試験も追随してバージョンアップされます。
例えば、ORACLE12cがリリースされると、試験も12c対応のものが出てきます。
つまり、同じGoldでも10gや11gそして12cのものが存在するということです。
もちろん、最新バージョンの資格のほうが持っていて色々と有利です。
■失効ってどういうこと?
ORACLEのサイトを見たり、有識者のブログを見て、以下のようなことが分かりました。
「今後、ORACLE社としては、最新と認めているバージョン(※1)以外は、資格として認めないよ。」
(※1)12cまたは11g
ということです。
私の場合、10gのORACLE MASTERなので、見事に失効の対象になっています。
皆さんのORACLE MASTERのバージョンはいかがでしょうか?
そういった資格に関するポリシーを作った理由として、ORACLE社としては、以下の理由を挙げています。
「ORACLEデータベース管理者は、最新のORACLEテクノロジーの知識とスキルを持っていることが
期待されているから、ORACLE MASTERの資格は常に最新を保っていなさいよ。」
一理ありますが、バージョンが新しくなるたびに、取り続けるのは、お金がかかります、、、。
■失効しないためには
10gの場合、2016年の2月29日までに、11gまたは12cにバージョンアップしないと失効してしまうそうです。
■失効するとどうなるの?
資格として認めないとはどういうことかというと、
「認定証や認定ロゴが使用できない。」
といったことらしいです。
分かりやすく言うと、名刺にORACLE MASTERロゴを載せちゃダメなんです。
その他に、どういった不都合が起きるかは分からないですが、ORACLEが認めないということは、資格として、
あまりよくないことだと思います。
失効した古いバージョンのORACLE MASTERしか持ってなくても、職場の雑談なんかで「ORACLE MASTER持ってます!」と
自称するくらいだったら問題ないと個人的には思います。
ただ、何十年後かに、ORACLEが30zとかいうバージョンになってても、自分が持ってるバージョンが10gのままのだったら、
それは、ちょっと恥ずかしい気もしますが、、、、、
■私がORACLE MASTERに掛けた金額
ざっくり覚えている範囲で、私がORACLE MASTERを取得するのに使った金額です。
・ORACLE MASTER 9i Silver Ferrow
2教科×15,000円=30,000円
・ORACLE MASTER 9i Silver
1教科×15,000円=15,000円
・ORACLE MASTER 10g Silver
1教科×15,000円=15,000円
・ORACLE MASTER 10g Gold
1教科×15,000円=15,000円
パフォーマンスチューニング講習=250,000円
・ORACLE MASTER 10g Platinum
実技試験(2回分)(※2)×230,000円=460,000円
RAC講習×450,000円=450,000円
ORACLE Platinum特訓講習×250,000円=250,000円
(※2)実技試験は、1回落ちました。なので2回分の費用です。
足掛け6年掛かってます。
教材代、旅費(地方在住なので実技試験や講習は東京まで受けに行ってました。)なども含めると、150万円は
掛かっています。
軽の新車と同じかそれ以上くらいです。
我ながら、よく使ったなあと思います。
■ORACLE MASTER持っててよかったこと
良かったことばかりです。
これは、資格に対するお世辞でも何でもないです。
あくまで、私の場合ですが、、、
まず、今のデータベースエンジニアとして働くきっかけになったことですね。
IT業界4年目で、特に得意分野もなかった私は、
「何もかも人並みレベルなんで、いずれ仕事無くなるなー」と思ってました。
じゃあORACLEどうかな、SQL少し知ってるし、と思って、試験受けたのがきっかけです。
Silverを取得して、履歴書に書くようになってから、今みたいなデータベース管理者としての仕事に就くことが出来ました。
そこから、苦労しましたが、データベース管理、運用、設計、構築する経験がもらえました。
■とりあえず、失効しないように
それだけお金を掛けた資格でもあり、思い入れがある資格なので、失効しないように12cGoldにアップグレードする試験を
受ける予定です。
それに、長い間10gの資格のうえに胡坐をかいていたなあ、という反省も少しもあるので。
コメント
ななし
高すぎる。
ソフトウェア自体も、資格も高すぎる。
ボラクルなんで揶揄されちゃう理由である。