趣味が仕事に役立つとき
2009年5月1日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。わたしは食べるのが趣味です。皆さんは何オタクですか?
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わたし(4月にアイティメディアに入社した新人です!)は音楽オタクです。
毎日、時間が許す限り音楽を探し周り、お金が続く限りライブに行き、生の音を感じるようにしています。作曲をしますし、あるアーティストが個人製作したCDで、ボーカルとして参加させていただいたこともあります。
学生時代のことですが、ひょんなことから、あるラジオ番組でコーナーを作る機会がありました。15分のコーナー枠をひょいと渡され、「何か考えてきて」と丸投げ。締め切りは翌日。番組にはスポンサーがつきます。聴取者がスピーカーの向こうで待ち構えています。
まったく経験のないわたしは大慌てで家に帰り、取りあえずパソコンを起動しました。そこで見つけたのは、大量の音楽をさまざまなジャンルごとにまとめた自分のプレイリストでした。そこから生まれた「聞いたことないけど、一度聞いたら病みつきになっちゃう音楽」がテーマのコーナーは、ご好評をいただき、その番組が始まって以来の長寿コーナーとなりました。
たとえ趣味でも、ルーチンワークでも、突き詰めて考え、知ろうと努力をすれば、それはその人の強みになって、いつか役に立ちます。それは明日かもしれないし、1年後、10年後かもしれない。いつか、その力を発揮する機会が訪れます。機会がなければ、自分で発揮する機会を作ってしまえばいいんです。
わたしはこの経験をしてから、さらに音楽情報収集に時間を割くようになりました。新入社員研修でへとへとになりながら家に帰っても、1時間以上はその時間に充てています。この努力もいつかどこかで役に立つと、そう信じながら。
▼研修中に、この記事を書きました。