変化に戸惑う春
2008年3月28日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。春は出会いと別れの季節ですね。エンジニアライフ担当は4月以降も変わりませんが。
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街中で袴(はかま)に身を包んだ若い人を見ると、「もう卒業式のシーズンか」と驚きます。「今年の夏は暑い」などといっていたのが昨日のことのよう。「20歳を過ぎると(時間が経過するのが)あっという間だよ」といろいろな人にいわれてきましたが、まったくそのとおりです。
月日がたつと人も環境も変わります。わたし自身を考えてみても、住むところが変わったり、それに伴い生活のリズムも大きく変わったりします。容姿だって「小さいころはあんなにかわいかったのに」と家族や親戚からいわれるように、現在は変わり果てた姿(体重)になってしまっています。
わたしは物持ちがいい(人からは物を捨てられないといわれる)ので、部屋には古くから使っているものがたくさんあります。先日、10年くらい使っていた目覚まし時計が壊れてしまいました。どういうきっかけで買ったのがいまではさっぱり思い出せないのですが、親元から離れて1人暮らしを始めたときも、就職して引っ越すときも持ってきたもの。
自分ではそれほど愛着を持って使っていたという気はありませんが、秒針が動かない時計を見ると何やらショックを受け、どうにか復元できないものかと分解して調べてみたのですが、どうにも原因が分からずお手上げ。
形あるものはいつか壊れるといいますが、当たり前にあったものがなくなったことは「やはり物事はその速度に差はあれど変化するもの」とあらためて考えるいい機会になりました。
春は変化の季節です。卒業、入学、就職と新しい環境に旅立つ人が多いと思います。その旅立ちを祝うとともに、新しい場所での成功をお祈りしています。
(@IT MONOist 編集部 千葉大輔)