トカゲの声を聞きながら感じたこと
2005年9月28日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。営業の渡邉さんは「休み上手」な人。旅行はたくさんのインプットが得られる貴重な体験ですね。バリ行きたいよバリ。
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先日、夏休みを取ってバリ島に行ってきました。平日5日と土日2回を合わせた9日間のお休み中、初日出国・最終日帰国というスケジュールだったので、現地では7泊とかなりゆっくりできました。
芸能の村といわれるウブドに長めに滞在したのですが、宿泊ヴィラにはPCはもちろんテレビもなく、まさに自然の生活です。朝は6時くらいにニワトリの声で目が覚め、夜は10時くらいにトカゲの鳴き声とともに寝るという感じで、久しぶりに1週間以上インターネットと離れた生活を送りました(ヘビは出るわ、全長20センチくらいのトカゲは壁に張り付いているわで大変でしたが)。
特にアクティビティを詰め込むわけではなく、のんびりとライスフィールドを眺めつつ、プールに入ったり本を読んだりして過ごしました。結局本を5冊読むことができました。
自然にどっぷり漬かった生活で、本当の意味でリフレッシュして感じたことは、「私たち現代人は汚染されて、まひしている」ということ。皆さんは、心と体の声に耳を傾ける機会はありますか? 忙しさのあまり心も体も酷使していませんか。「無駄にゆったりする時間」は心の栄養だなとしみじみ感じました。日常からかけ離れた環境に身を置く旅行は本当にお勧めです。
「そうはいっても、時間がない!」という方もいらっしゃるかもしれません。本当にそうでしょうか。長期間のお休みを取る行為というハードルから逃げていませんか。ほとんどの仕事において、自分以外にできる人がいないことはないと思います。
自分以外にできる人がいない仕事をされている方は、それはそれで幸せです。けれどほんの一握りの方をのぞいて、少し休んだだけで会社の経営に影響が出るようなことはないでしょう。
しばしの、芯からの休息で、その後の仕事にも好影響を与える可能性大です。試す価値はありますよ。
(営業本部 渡邉桂子)