このコラムでは私が体験したIT業界の黒歴史を語ります。

社内イジメ

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 タイトルがタイトルだけに、夏真っ盛りにコラム投稿を戸惑っていました。また、次のコラムに話題を引き継ぐ意味も若干あり、構成を悩んでいた関係で、コラム投稿が滞っておりました。

 早速、今回の話題ですが、特に「社内で今流行のイジメ」ってよく分からないのですが、まずはわたしが体験したイジメから書きます。

  • カオス度:4
  • クライム度:4

(筆者の独断と偏見によるものです)

※これ以降の文章には、非常に生々しい描写が含まれております。ご自身の適切な判断が必要です。

■ようやく分かった新人の仕事

 某メーカーのピカピカの新人時代の話です。ISO 9000とか流行る前の時代だと思って下さい。

 メーカーにとって「ソフトウェアマニュアル」は資産であり、財産であるわけです。

 貸し出しに際しては、図書館みたいに「いつ、誰が、何を」を記入してから、丁重に押しいただいて「ソフトウェアマニュアル」を自分の部署に持ち帰るのです。そして「ソフトウェアマニュアル」を拝読するわけです。

 貸出期限を過ぎようものなら風紀委員(俗にそう読んでいた)が飛んでくる。

風紀委員「○○というソフトウェアマニュアル返却期限が昨日だぞ!」

朝之丞「すみません、忘れてました、後で返却に行きます」

風紀委員「後でだと? 部長呼んでこい!!!」

 以降割愛。

 結局、返却期限が1日過ぎてしまったことで、風紀委員から部長がこっぴどくしかられ、わたしも部長にこっぴどくしかられ、部長とわたしが始末書を出す羽目に……。

 といった具合に「ソフトウェアマニュアル」は大切に扱わなければならないものなのです。

 が、ある日、出勤して自席を見ると、自分で借りたことがないような「ソフトウェアマニュアル」が山積みになっている。

 新人なのでオロオロして、周りの同僚、部長、課長に聞いて回っていると件の風紀委員がやって来て、

風紀委員「また、おまえか? 大切なソフトウエアマニュアルをこんなにため込んでいるのは!!!」

 フロアに怒号が響き渡りました(工場なのでフロアは大きかった)。

 何度も「自分で借りたことはないです」と訴えても、耳を貸してくれません……新人のわたしは半べそ状態。

 結局、またまた始末書を書かされることに。そして、当然ボーナスなどの査定考課へ大幅に響くことになってしまいました。

 これが何回も続いたある日。

課長「いい加減気がつかないかな、それらのソフトウェアマニュアルの返却って、新人の仕事なんだ、暗黙の了解でね」

■会議の時間です。

 これもやられるとけっこうキツイ話です。

 中堅となったわたしは、それなりに重要な会議に参加できるようになったのですが、今のように社内Mailがない時代は、回覧とか口伝えで会議の時間の連絡があった。

 該当の会議室に部下を連れて行ってみると、

  • 誰もいない
  • すでに会議が始まっている

 この2パターンが繰り返し集中的に起こった。

 誰もいないパターンでは、当然その会議を行っていると思われる会議室を発見するまでに時間が掛かり、結局は会議に遅刻……。.

 会議室はあっているが、すでに会議が始まっているパターンでは、

課長「会議に遅刻するような技術者は出ていけ!」

と締め出しを食らってしまう。

 これだけ書くと「朝之丞って、時間も守れない使えない技術者だな」と思われるかもしれないが、ある日、わたしも参加しなければならない会議の回覧板を別の部署でたまたま発見して見たところ「開始時間が違っている」ということに気がついた。

 これでは会議の時間に間に合わないハズだ。

 これらの「重要会議の回覧板で開始時間が、自分の部署と別の部署では記載が違う」という話を、部長に直訴したところ、

小声で

部長「俺さ、この会社で傍流なんだ、苦労かけるなスマン」

と言われました。

その当時は分からなかったのだが、今なら分かるような気がします。

  • どうやら社内派閥の傍流である。
  • どうして傍流になったかというと学歴らしい

 大企業だとこういう話は掃いて捨てるほどあると思うのですが、わたし自身いわゆる「社内政治家」ではなかったので、結局こういう扱い方をされたかもしれません。

■幼稚園から社会人までイジメ続けられたOくん

 今度は、もう少しお茶目なイジメとして、Oくんの話を書きます。あくまでもOくんの自己申告なのですが、本人曰く、

Oくん「幼稚園、小学校、中学校、高校、専門学校、そして社会人になってもイジメられ続けています」

 この話だけを聞くと今ひとつ分かりづらいですが、確かに、出勤してOくんの自席をみると、なんだかよく分からない食べ残しなどが、机の上に散乱している。

 ある日、机の上に何もなかった時に、

朝之丞「Oくん、今日は何にもなくて良かったね」

Oくん「ええ、今日一日、無事に過ごせそうです」

といって、机の引き出しを開けると、吸い殻、ビールの空き缶や吐瀉物が……。

 わたしとOくん、2人で飛び退いた! その後、黙々と片付けるOくんであった。

■傾向と対策

 中小企業だと、○○社長のセクハラが嫌で会社を辞めるということもあると思います。今回は2つご紹介しましたが、大企業だと「社内の政治力学」みたいなものもあって、それはそれで辟易します。それも原因の1つでメーカーを辞めたようなものです。

 それと、Oくんに関していえば、

  • 小学校の時に、○ャリドロした
  • 中学から○酒○煙
  • ○引き

などと、職場でうそぶいているのも良くない。彼に関していえばイジメられる要素があった。

 何回か本気でOくんを怒ったこともある。その時にわたしの勢いがすごくて、側に座っていた同僚が飛び退いたこともありました。

 いずれにしても「本人が気がつかない」ようにやられるイジメって効きます。つらいです。重い終わり方ですが、今回はここまでとします。

次回予告:盛夏のこわーい話

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